Side-Pressを超えるSide-Pressを求めて・・・・・
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 2009.8.15 ハイマウントベース試作品等の評価 

  ※関連記事  FAPS新製品情報   2009.8.14 ミニスタンド ハイマウントベースの試作 

この日は、A様宅でプチオフミが行わうとのことなので参加させていただきました。

帰省ラッシュのピーク時なので高速道路は超渋滞予想でしたが、朝なら大丈夫だろうとお土産に畑からスイカをもぎ取って出かけました。
下り方面の渋滞は酷かったのですが、上り方面はスムーズに流れており、予定より30分遅れた程度で到着しました。

集まっていた面々は、お久しぶりの3人でした。
一筋縄ではいかない独自のオーディオ道を進んでおられる(失礼)ご三人がお出迎え ・・・ ちょっと怖いな・・・と(笑)

オフミは、既に始まっており、アンソニーのギョロメが片づけられるところでした。間に合わなかった・・残念。
これをSide-Pressで浮かせたら面白いだろうなと思っておりました。(言いませんでしたが)

眼前の仕置き場ではなくて・・スピーカーコーナーには、PMC TB2iがセットされておりました。
スタンドは、Side-Press HS/RBです。

ちょっとだけですが、機材をご紹介させていただきます。


                          PMC TB2iのセッティング

この組み合わせの音は、以前にもお聞かせいただいたことがありましたが、今回は上流側の機材がすべて入れ替わっていました。

オーディオをやっている人ならば憧れの機器のオンパレードでした。詳細は、割愛させていただきます。

この日集まった4人は、全員楽器プレーヤーでした。
チェリストが二人、ギタリストが一人、笛吹き(私)が一人。偶然とは言え面白かったです。
お昼タイムでは、楽器や演奏の話にも花が咲きました。おっと脱線です。

左わきには、審判を待つ被告人ならぬ、まな板待ちのスピーカーが鎮座しています。


PMC TB2iによるワードシンク効果の確認 

このTB2iがA様の現在の標準スピーカーと思いました。
このスピーカーでは、新しい機材群の出す音の評価とワードシンクをオンオフした時の音の違いの評価がテーマでした。

※ワードシンク  簡単に言えばCDTとDACのクロックを同期させることと思います。難しくは、分かりません。
           インフラノイズのCRXV-555とABS-777をCDTとDACに接続していました。

@ワードシンクなしの音

・聞きなれた音ですが、非常に響きが豊かです。
・出てくる音の速度感、存在感が圧倒的で音楽の躍動感がダイレクトに伝わってきます。
・少々リバーブかかり過ぎかな・・・と感じたり。これは、RASWALLが近過ぎる影響もありそうです。

Aワードシンクありの音

・空気感がまったく違います。
・研ぎ澄まされたような明瞭な音が音場の各所にちりばめられています。
・シンクなしの時に感じた、響きの多さは消え失せています。
・息を飲むような非常にリアルな音場が出現しています。

間違いなくワードシンクの効果(影響)です。
CDTのクロック高精度化を更に進めたという印象の音であり、SN比の良さが空気感に現れています。

しかし・・・私は

・ちょっと分析的すぎるかも。
・音数が減っている。
・響きが減り過ぎて音楽の躍動感が減ってしまっている・・・・のでは・・・

個人的好みから言えば、ワードシンクありなしの真ん中の音が欲しいと感じました。
全体の音決めがまだできていないということでしたので、今後の楽しみかと思いました。

後で確認したところ、あの日はDACがdc1.0なので44.1固定で動作させていたとのことでした。

 777は、44.1系と48系6種類、合計12本のクロックを出力できるとのことなので
88.2KHzあたりで動作させれば、音数が足りないと感じたのも解消できるかも知れません。今後の楽しみですね。

その後は、しばらくの間、各自が持参したソースをとっかえひっかえして、各自なりに音を聞きました。
何かを感じているのはわかりますが、意外と皆さん無口。怖い・・・。

●FAPS試作のミニハイマウントベースの試し聴き

ワードシンク有無の実験が終わった後、気分転換にミニの試作ベースを聞くことを提案し、GOとなりました。

持参したSonicsのAnimaをチョイチョイとセット。ものの5分もしないで終わりました。
一番時間がかかったのがケーブルの取り付けでした。
AETの特注スピーカーケーブルは、重かったです。

とりあえず目分量でセッティングしました。

しかし音を出す前に既にクレームが(笑)

「Animaをこんなセッティングで使う人、絶対いないよね!」  (汗)

ともかく音を出してみました。

私自身が驚きました。 何だ、この低音の量は! 

・自宅試聴室で聞いた音とは、大きくバランスが崩れた音が出ています。
・低音が出過ぎです。
・ミニスタンドから出てくる音とは思いもつかないような音です。
・Animaが肥満体になった感じ! 音場の形成感はAnimaのそれだが、音色が・・・

これはミニという感じじゃないですね、と言ったら皆さん同感のようでした。

自宅では、木造、木床に絨毯張りの床。
こちらは、コンクリートにフロアカーペット直貼り。この違いが顕著に出ているようです。
更に言えば試聴位置もまったく違います。
自宅では、絨毯の真ん中にベタ座りでした。

今回の試聴では、デスク越しに壁際の椅子に座って聞いていました。
次に机の前の床にベタ座りして聞いてみると、頭の後ろに机の壁があることも影響して更に猛烈な低音が押し寄せてきます。

皆さんもスタンドや30cmスパイク、Tベースに手を触れて振動を探っていおりました。
滅茶苦茶に振動しているのは想定内ですが、この低音過多のバランスにはちょっと困りました。

救いはボアボアの低音ではなく、きちんと明確な音になっていること。
ボルト長さとTベースの剛性アップで対処できるかな・・・・と感じました。

床に近いが故の問題点ですが、そもそも床にセットしたことが間違えなのかも知れません。
市販化すると言いましたが、もっと煮詰める必要があります。もう少し時間がかかりそうです。
いずれにしても良い情報が得られました。ありがとうございました。

●ATC SCM11の登場

次に登場したのが、初対面のSCM11です。
A様が入院されている間、ずっとエージングで鍛えられていたとのことです。

・音が出た瞬間に感じたこと。SCM7に似ている! さすがはATC、統一された音作りをしている。
・次に感じたことは・・・あれ!? 高音が優しい、大人しい・・・おかしい??

・聞きこむほどに感じるのは余裕度の大きさです。
 小型スピーカーが目いっぱい頑張って音を出しています、みたいなギリギリ感を感じません。

・しかし・・・いかんせん音が重い。遅い。SCM7よりも遅い感じです。
・音楽の楽しさが飛んできません。
・リスナーが聞きにいかなければならない。

・再生レベルを上げれば、それなりに音は出てきますが、こじんまりとした大音量というイメージです。
・ガタイが立派でも意外と小心者という感じです。
・そこで一生懸命鳴らされているという感じがぬぐえません。
・ツイーターが意外に優しい音を出すせいもあってか、中高域が弱いバランスです。
・高域が伸び切っているという印象は、ありません。
・ウーハーの上の方もレベルが下がっているイメージであり、普通に言えば中抜け傾向にあると言えます。

・この手のスピーカーの話になると必ず出てくるのがアンプの駆動力です。
 今回使用したアンプは、駆動力の高さでは定評があるあるジェフModel5011000Wです
 これで駆動力が足りないと言われるようなら、このスピーカーは、欠陥商品になってしまいそうです(笑)
 実際、他のスピーカーでは何の苦もなく鳴らし切っているのを確認しています。

・一応、下記の提言をさせていただきました。

 鳴らしにくいスピーカーを鳴らすために機材を増強する必要はないはずです。
 鳴らしにくいスピーカーを鳴らし切ったという喜びは、本末転倒の勘違いです。
 たとえ鳴らし切ったところでも、好みの音にはならないのではないですか。

私の個人的な言葉で言わせてもらえば・・・

マッチョな男が後ろからどやされて踊るのを見ていてもさっぱり楽しくない・・・
昔いましたね。蝶のように舞い、蜂のように刺すなんてボクサーが。
このスピーカーは、そんな夢を見ているのかもしれませんね。
でも私は、スレンダーな美女が踊る方が好きです。多少踊りが下手でも(笑)

他のメンバーからは、このスピーカーは大音量再生には向いていないという意見も。
超重量級のマグネットを有するユニットから連想するものとは、逆の印象でした。

翌日、SCMのご機嫌はいかがと伺ったところ、既に旅に出たとのこと。
嗚呼・・・  このイレブンは悪いオヤブン達に捕まって・・・・運が悪かったのでしょう。お達者で〜


●PMC GB1i の登場

最後に登場したのが、マルチのリア用に使われているトールボーイのGB1iです。
このスピーカーには、特注頂いた専用ベースが取り付けられおり、実際に聞くのは今回が初めてでした。

特注ベースの外観(倒れ防止付き3点支持方式) スピーカーもナットで浮かして3点支持

出た音は、トールボーイスピーカーではなく、小型スピーカーの醸し出す音場でした。

・非常に聞きやすく優しい音がします。
・特に音色が美しいと感じます。
・音楽の躍動感も十分に出てきます。
・これは聞いて安堵できるタイプのスピーカです。

・小型ウーハーとは思えない豊かな低音。これは構造的にも当然でしょう。
・低音のリバーブ感が大きく尾を引くように感じるのが内部容量が大きいトールボーイの影響を感じさせます。
 これを解消するのは、小型スピーカーに置き換えるしかないでしょう。

特注ベースも上手く作用しているようで一安心しました。
とは言え、倒れ易いのでご注意を。

●JOBプリの登場 他

スピーカーの比較評価はとりあえず終了しました。

各自の現状や今後の話の中から、ハイスピードのプリアンプを試そうということになりプリをJOB PRE Lに交換しました。
聞くところではムンドのプリよりも遥かに高速であるとのことです。

出てきた音は・・・ 試聴室のムンドのDACを思い出しました。
分厚い音です。かまぼことは言わないまでも中域の濃いプリです。

反応が早いと感じさせる音なのでロック、ポップス系向きです。。
音バランスの影響もあってクラシックでは、ちょっと粗野な感じになるかもしれません。

その後、ちょっとしたトラブルに気がついてしまって・・・言わなければ誰も気付かない・・・なんてことはないでしょうが。
詳細は、省略しますが、おかげでジェフのパワーを二組ならすこともできました。
この間は、A様は顔が真っ青(嘘) だいぶ冷や汗をかかれたように思います。

時間は、18時近く。高速の渋滞も気になったので一足お先にお邪魔しました。
今回は、いくつかテーマがあったせいか、非常に中身の濃いオフミでありました。

帰りの高速、下りは非常に順調でしたが、上りは、体感渋滞100km!
首都高から最後まで凄まじいまでの車列でした。

 

●雑感(追記)

ラボの記事ということで好き勝手モードで書いてしまいました。失礼な表現等あればご容赦ください。

今回のプチオフミが終わって数日、いろいろと考えさせられることがありました。
オーディオを趣味にするってことは何だろう? そんなことも考えておりました。

思いこみ、不満、変化、改善、敗北感や達成感 
そんなことに悩まされ一喜一憂することだというのは分かってますが
その結果をどう扱うかという面が難しいな・・・と改めて感じました。

その結果(満足なり失望)をすべて自分の中に収めている分には全く問題がありません。

しかしその結果に対し第3者の意見や言葉を求め、それらが加わえると自分の中の評価も変わっていってしまいます。
その一部が言葉として世間を渡り歩く時に何をするかということの恐ろしさも改めて感じています。

今回のオフミを例に具体的に考えてみます。まったく主観的で支離滅裂な内容です。

(1)ミニスタンドの試作ベース

自分で考え、図面を引き、加工してもらって出来上がった試作ベースがやっと到着しました。
早速、セッティングを行い音を出して評価を始めました。

ノーマルの高さのミニスタンドに乗せた時の音(音場の雰囲気と奥行き)を熟知している者からすると、ちょっと考えられない音が目の前にあるわけです。
この変化にまず感激します。
どう変わっているのか・・・ 真面目に聞きますが、
自分が作り上げたものという潜在観念がありますから、どうしても良い方向に評価してしまいます。

それをレポートにまとめ、公表したりすると、いつの間にかそれが自分の中でリファレンスになって行きます。
まあ、これは少なくともそう思わせた音が実在するのですから罪は少ないと思います。

今回は、そのスタンドを意気揚々とお客様達の前に出したわけです(笑)
幾つかのご意見をいただきましたが、その中に「良い」という言葉は含まれていませんでした。
確かに、自宅で聞いた音とはまるで違った形の音が出ていたように思います。

しかし、あの時、私達の中の潜在的なリファレンスは、直前に聞いていた音でした。
それは小型スピーカーの一つの到達点に近い環境で鳴らされた素晴らしい音でした。

磨きあげられリファレンスの音に対して、こちらがポンと置いた試作品で簡単に「良い」と言わせるのは至難の業でしょう。

単なる神輿担ぎ的な会合だったら「凄い凄い!」が連発されたかも知れませんが、今回の方たちは誰も言いませんでした。

実は、これが今回参加された皆さんの素晴らしさだと思います。
だからこそ、その意見は参考になるし、改めて自分を見なそうと思えるわけですね。

ちなみに自宅に持ち帰ってから聞いた音は、やはりA様宅で聞いた音とは別物でした。
最初に感じたのと同じノーマルミニスタンドで作られる音場を超える音がありました。
うーん・・・・難しいですね。

(2)SCM11

今回、散々な結果になってしまったこのスピーカー。これにも同じようなことが言えると思いました。

ミニオフミを開催する以上、A様とて無防備で皆を迎えるわけがございません。
それは各スピーカーごとにセッティングポジションが決められており、
ケーブルの引き回しルート・方法まで決めてあったことからも十分に推測できました。

皆さん、無言でした。何と言ったらよいのか悩んでいるようにも思いました。
出てきた言葉は
「低音が良く出ていますね」「ツイーターの音が当初とはまったく違いますね」
「以外に綺麗な高音ですね」「余裕がありますね」。。。  まあ、普通に出る言葉ばかり。

A様が自ら「遅いでしょう」と発した途端に皆さんうなづいて・・・・あとは・・・・(汗)

A様の疑念を強化するような結果になってしまいました。
これも実際にそういう音があったのですから、その場の事実です。

しかしあの時、私達の中で潜在的なリファレンスとなっていたのは、直前に聞いた音、
小型スピーカーの
リファレンスの音があっての評価です。

直前の試作ミニに乗ったAnimaの出す元気のよいやんちゃな音の直後ですから尚更です。
異常なまでに出ていたAnimaの低音のおかげでSCM11の低音の良さも飛んでいってしまったのかも知れません。
遅い、重いというニュアンスがより強く出てしまったのでしょう。

これがSCM11の評価結果として一人歩きするのも可哀想です。
うーん・・・難しいですね

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