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2009.9.13 FAPS試聴室の音響改善 

FAPSの試聴室は、先日の長いスピーカーケーブルの導入により機材を以前よりゆったりと配置することができるようになりました。(下の写真)



左右対称配置ができ、操作性も向上しました。

しばらくこの状態で聞きこんでいましたが、スピーカーが部屋の中心に位置したためか響きが変化してしまいました。
定在波の発生量が増えてしまったのでしょう。その対策を行ったのが、今回の記事です。

まずスピーカーの位置を依然と同じように少し右にシフトしてみましたが、変化は気のせい程度。
むしろ一度気になってしまった響きが耳についてしまい離れません。思いこみか・・・

中央にセットしたSONISCのAnimaを使うと中央部の音が引っ込み気味にも感じられます。
ハーフパネルを上半分に設置しているので、下側の空間も視覚的に影響しています。

対策として、手持ちのRASWALLを活用してスピーカー後部の反射面を均一にすることにしました。

標準高さ124cmにものと150cmの2種類がありますが、側面の壁の影響を減らすために拡散効果が強い150cmを使うことにしました。

音響パネルの効果は、当たり前ですがその面積に応じて大きくなります。
しかし単に大きくしただけでは駄目です。
大きくすればするほどスピーカーの音圧を受けるため振動に打ち勝ち、安定するような構造と重量が必要になります。
音圧でパネルが振動して新たに変な音を出すようでは使い物になりません。

試聴室には、映像用の120インチスクリーンがありますが、これを下ろした状態でははっきり言ってピュアオーディオでは使えません。
音量と共にブルブルと震え始め、低音がどんどん鈍くなっていくのが良くわかります。
映像による視覚効果が大きいので音の質の変化は忘れがちですが、絵を見ないで音だけを聞いているとまったく違った音が出ているのがよくわかります。
吊り下げ型スクリーンでもこんな状態ですので、スクリーンをピンと張ったフレーム構造のスクリーンでは、低音と一緒に大太鼓を鳴らしていると思った方が良いでしょう。
ピュアオーディオルームで大型スクリーンを使うのであれば、移動式か吊り下げ方が良いと思います。(余談でした)

市販のスノコや簾は音響調整用の資材も見かけが似ているので使えそうに思えますが、余計な音を出してしまう点で音響を整えるという観点からは落第です。
小さな音量では、視覚的な影響もあり何らかの効果があるように思えますが、大音量で再生した途端にボロが出ます。
猛烈に振動し、継ぎ目からは様々な異音は盛んにでてしまいます。

こんなこと言うと部屋の壁材、天井だって同じではないかと思ってしまうわけですが、これは天から与えられた条件として甘受して対策するしかないと思います。
試聴室の床は、25mmの合板2枚を強固に結合し、鉄骨に固定していますので、まあ床だけはマシと思っています。

RASWALLは、個々の部品を強固に接着した上で釘で固定して共振を防止しています。
150cmパネルの重量は、1枚当たり約25kgでスピーカーの真後ろに置いた場合の猛烈な音圧にもびくともしません。

というわけで、150cmのRASWALLを2枚追加しました。(写真下)
150cmは、スピーカーに平行になるように多少内振りセット。
中央2枚は、音場の平均化を優先してV字型ではなく真っ直ぐに並べました。




左が150cmの新品RASWALL、輝くような白色で松の香りが漂ってきます。

右が使用開始5年ちょっとの標準RASWALL。
無塗装のため4年間の日焼けで色が濃くなり、収縮、乾燥もあって、だいぶ年期の入った雰囲気になっています。

スピーカーは、左上がジョセフオーディオのRM7XL、右上がソニックスのアージェンタ・エディション
下が同じソニックスのアニマです。

使わなくなったハーフサイズは、脚付きの移動型のため、あちこちに移動して効果の程を確認しました。
一番効果的だったのが、リスナーの真後ろでした。
リスナーから背面の壁までは、1m強の距離しかないため相応の背面壁の反射波を聞いていたようです。

RASAWALLを配置した結果、音が遮断&散乱されるためか、背面からの圧迫感のようなものが相当に減り、
ソースによっては広いホールの真ん中で聞いているような感じに聞こえる時もあります。

リスナー背面の対策も効果的であることを確認しました。
この変化は、パネルを移動するだけで簡単に確認することができますす。
試聴室に来られた方は是非お試しください。

試聴室背面の公開は、初めてかも知れませんね。左側は、CD、DVD、LP、LD等の収納ラックです。

背面中央のメタルラックは、店主個人の趣味のMTR等の録音機材一式が収納されています。
ラック下段には、DENONのCDP、MDP、ONKYOのプリ、パワーがありマルチ再生用の機材も・・・
最上部は液晶プロジェクターです。

こちらは、オーディオラック回りです。左のラックは、CDのボックスセット(約400枚)が収納されています。

パネル増強後の音がどうなったか・・・!?   大きく変わりました。
大型パネル追加の直接的な効果は、音圧の変化です。

壁が近くなった形にもなるため低域の量感が明らかに増えています。
小型ブックシェルフとしてはとか、小型の割には・・・なんていう形容詞がいらない余裕に満ちた低音です。
部屋のコーナーにスピーカを置けば、低域が増強されますが、音はボンボンと響き団子のような低音になってしまいます。

今回のパネル追設では、中低域の明瞭度と低音の質感を保ったままエネルギーが増すという感じです。
大型打楽器の打撃した瞬間の圧迫感とその後にやってくる室内エアすべてを震わせるズウウンという音が非常に綺麗に出ています。

パネル追加、成功でした。

お近くの方、是非試聴室に来られて新しいFAPSの音をお聞きになってください。
床に直座りして聞くANIMAのとんでもない再生音にも度肝を抜かれると思いますヨ!