Side−Pressスタンド組立て・取り扱い説明書(Ver.2.0)
この度は、Side-Pressスピーカースタンドをお求めいただき、ありがとうございました。
本説明書は、Side−Pressスタンドの組立て方法と取り扱いの方法について記述したものです。
取り付け方法には、いろいろな応用が考えられますが、基本的な方法についてご説明させていただきます。
このマニュアルは、随時更新していますので、製品を購入いただいた方もご覧ください。
1.スタンドの組立て方法
スタンドの組立ては、以下の手順で行います。
(1)スタンドへのスピーカー取り付け
(2)スピーカー取り付け位置・角度の微調整
(3)スタンドの水平調整
2.同梱部品の確認
最初にスタンドに同梱されている付属品の確認をお願いします。
(1)側面押し座 長・短 各4ケ ロックナット 8ケ
(2)延長用高ナット 4本
(3)M8x45mm全ネジ(延長用高ナット取り付け用) 4本
(4)下部自重受け座 2ケ ロックナット 2ケ
(5)ベース用スパイク付きボルト 8本 ロックナット 8ケ
(6)付属工具 M13スパナ 6角棒レンチ 各1
ご参考 : 本スタンドのネジは、すべてM8です。
市販のボルトをお使いになる時はM8をご利用ください。
3.スタンド部品の取り付け
スピーカーを取り付ける前に、予め側面押し座と下部自重受け座の仮取り付けを行います。
側面押し座の部品の組み合わせと取り付け方法の詳細は、
次項の 側面圧迫座の取り付けの詳細 を
参照してください。
下部自重受け座は、ロックナットを取り付けた形で
支柱に5mm程度入るくらいの位置にしておいてください。
最初は側面押し座、下部自重受け座のロックナットを全部
緩めた状態から開始します。
この時点でスパイクの取り付けを行っておいても構いません。
スパイクの取り付け方法は、
第11項のスタンドの水平調整を参照ください。
4.側面圧迫座の取り付けの詳細
<側面押し座の取り付け高さについて>
標準位置は、5つある穴の中央の取り付け穴です。
スピーカーの高さが高い場合は、もう一つ上の穴をご利用ください。
最上部、最下部に取り付けた場合は、音質(鳴り)の変化度合いが大きくなります。
下方の穴を利用する場合は、スピーカーが後方に回転してしまう恐れがありますので
物理的に安定しているポイントをお使いください。
<部品の組み合わせ方法について>
側面圧迫座の取り付け方法は、スピーカーの幅に合わせて部品を組み合わせて行います。
組み合わせ方法は、任意ですが標準的な組み合わせ方法を下の写真に示します。
( )内の数値は、標準タイプの場合の寸法です。WIDEタイプは、約70mmを加えてください。
写真上 : 最も幅の広いスピーカー(最大226mm)を使用する場合
写真中 : 標準的な幅のスピーカー(200mm程度、最大212mm)を使用する場合(推奨方法)
写真下 : 幅の狭いスピーカー(150mm程度)を使用する場合
注意 : 後部支柱は、薄肉の中空パイプになっており、そこにネジ溝を切ってあります。
強い力でネジを締め過ぎるとネジ溝を破損する可能性があります。
使用に際しては、できるだけ写真中・下のように支柱の両側からナットを締め付けるようにしてください。
5.スピーカーの取り付け
スピーカーの取り付けは、取り付け中の落下事故等を防ぐために、
必ずスタンドを床に倒した状態で開始します。
スピーカーをスタンドの真ん中にくるような位置においてスピーカーに傷をつけないように作業を開始します。高さ方向及び傾きは、後から下部の受け座で調整できますので大体の位置にあわせてください。
スピーカー端子が飛び出している場合は、スピーカーの下側に雑誌等を置いて傾かないようにし、
側面圧迫部分をスピーカー前面側に寄せたい場合は、スタンドの下に雑誌等を置いてスタンドを持ち上げ、
スピーカーとスタンドを安定させた状態で行ってください。
(下の写真は、取り付け終了過程のものです。)
6.側面圧迫座の具体的な取り付け方法(標準方式)
下の形が、標準的な取り付け方法になります。
押し座の取り付け形状
内側のロックナットを取り付けた状態で、押し座を支柱にネジこんで取り付けます。
外側のロックナットは、まだ取り付けないでください。
押し座間の寸法がスピーカーの幅より数mm広くなる程度にしてください。
スピーカーの下部が自重受け座に軽く接触する程度にして、
支柱間にスピーカーを置きます。
付属のレンチを用い両側から軽く(スピーカーがずれない程度に)
スピーカーの締め付けます。
スピ−カーがガタ付かない程度まで締めてください。
スピーカーの下部が自重受けに接していること、
及びスピーカーが落ちないことを確認してからスタンドを立ててください。
左右均等に、スピーカーが左右に傾かないように注意しながら
レンチを用いて側面押し座を締めてください。
注 : 支柱が大きく外側に曲がったり、白色の樹脂リングが変形して、
反り返るような状態になるのは締め付けすぎです。
スピーカーが固定されていることを確認した後に、
支柱両側のロックナットを軽く締め付けます。
次に下部自重受け座の調整とスタンドの水平調整を行います。
ここからは、第8項 側面圧迫力の調整 以降に従って作業を進めてください。
7.幅の狭いスピ−カーの取り付け方法
取り付けが最も複雑な幅の狭いスピ−カーの取り付け方法を説明いたします。
他の方法の場合も以下を参考にして取り付けをお願いいたします。
取り付け例に使用しているスピーカーは、幅140mmのオーディオフィジック社製のブリロン1.0です。
7.1 高ナット及びロックナットの締め付け
高ナット側に5mm以上入るようにボルトをねじ込みます。
高ナット及びロックナットを取り付け固定します。
高ナット及びロックナットが回らなくなる程度の軽い力で締め付けます。
7.2.側面圧迫座の取り付け
スピーカーがスタンドの真ん中に来るように左右の長さを調整します。
押し座のロックナットは、緩めた状態にしておきます。
下の写真のように座の根元のナットを指で締め付けながらスピーカーが真ん中に来るように位置決めを行います。
付属のレンチを用いて、軽く締め付けます。
スタンドとスピ−カーにガタがない程度まで締めてください。
8.側面圧迫力の調整
Side−Pressスタンドは、座の押し付け力とそれに伴い発生する支柱のタワミの復元力をスピーカーの保持力として用いています。(特許)
支柱は上部は、適正な押し付け力を与えるために製作時に多少内側方向に曲げてあります。
支柱の反りは、押し付け座を締め付けると反り幅が拡大します。
過度な反りを与えるとスタンドが破損する恐れがありますのでご注意ください。
注 : 白色の樹脂リングが変形し、反り返るような状態になるのは締め付けすぎです。
適正な反り幅は、スピーカー下部側面と上部側面における支柱との距離差が片側3〜5mm程度です。
取り付け前の距離差をメモしてから取り付けるようにしてください。
スピーカーの重さにより、多少の差が出ますスピーカー自重が大きい場合は、多めにしてください。
(ご参考)
スタンド支柱の上部は、製造時に多少内側に向けてあります。(完全に平行ではありません)
この理由は、適正な押し付け力を確保すること、 スピーカー取り付け後の状態でスタンド支柱が
外側に曲がる程度を少なくするために意図的に行っております。
以下の写真は、幅140mmのブリロン取り付けた時の寸法例です。
スタンドの製作誤差もありますので、予め締め付け前の寸法を測り、締め付け後の寸法と比較してください。
(1)スピーカ下部付近 : スピーカー側面とスタンド側面間は、約63mmです。
側面押し付け座付近 :65mm
スピーカー上部付近 : 66mm
9.側面押し座のロック
スタンドを立てた状態で、スピーカーが左右に固定されることを最終的に確認した後に、
側面押し座のすべてのロックナットを軽く締め付けます。
10.スピーカーの傾き調整
側面圧迫座の取り付けが終わった状態でスピーカーの角度を調整します。
スピーカーは、下図のように側面押し座を中心に簡単に回ります。
下部自重受けの高さと傾きで、スピーカーを任意の傾きに調整することができます。
調整は、下部の受け座の高さを変えることで行います。
座面は、スピーカー底面の傾きに合わせて首を振らせてください。
スピーカーを上から手で軽くたたき、ガタがないことを確認してください。
高さの調整が終わりましたら、自重受け座のロックナットを軽く締め付けてください。
以上でスピーカーの取り付けは終わりです。
参考 : スピーカーの取り付け高さを更に上げたい場合。
下の写真のように下部受け座の下に付属の延長用高ナットを取り付けると高さを上げられます。
11.スタンドの水平調整
スタンドを寝せた状態でスタンドベースに水平調整用のスパイク付きボルトを取り付けます。
ボルトの飛び出し長さをだいたいそろえ、ロックナットを緩めた状態でスタンドを床面に立てます。
注意 ! セッティング及び調整時等に誤って足等に刺さないように十分にご注意ください。
ネジが硬くて指で回せない場合は、
付属の6角レンチを使って事前にスパイクを通してみてください。
↓ スパイク仮取り付け状態
スタンドを設置する床に立て、水平出しを行います。
ベースが床面と平行になるように、ベース部の4本のスパイクネジの長さを調整します。
調整は、ネジを指で回すか付属の6角棒レンチを使用して行います。
4本のスパイクが均等に床に当っていることを確認してください。
調整が終わりましたら、下部のロックナットを軽く締め付けてください。
●ご参考 ・・・ 床面にスパイクを使えない等の問題をお持ちのお客様へ
ステンレス削りだしタイプのスパイク受け座の販売も行っておりますのでご利用ください。
外径 36mm 全高 15mm 単体販売価格 1ケ : 1,500円 Side−Pressと同時購入の場合
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以上で取り付け及び調整は、終了です。
Side−Pressの生み出す豊かな音場表現、鮮烈でたくましい音を心ゆくまでご堪能ください。
あとは、あなたの耳と腕次第です。
実際に音を出し、側面圧迫の高さや位置や傾きを変更し、最良の音を出させてください。
中空の縦支柱は、上部のキャップを外して内部に樹脂、鉛等を充填することも可能です。
こんなふうに取り付けたら、こんなふうに音が変わった・・等々、
皆様の使いこなし術を掲示板あるいはメール等で是非ご教示ください。
使いこなし術のご紹介として、このマニュアルに随時追加させて頂きたいと思っております。
Side−Pressスタンドが、あなたに新たなオーディオの道を開くことをお祈りいたします。
ありがとうございました。
ファミリーアーツ・ピュアサウンド
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319−1416 茨城県日立市田尻町2−1−2
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電話・FAX 0294−42−9641
E-Mail family@art.email.ne.jp
HP http://www.ne.jp/asahi/home/family.arts/index.html
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製品保証について
・納入後1年以内の通常の使用において、支柱の折れ、溶接部の破損が発生した場合は、
無償交換とさせていただきます。
・スピーカー及び周辺機材に破損等が発生した場合の保証は、対象外とさせて頂きます。
・塗装の損傷、支柱ネジ溝の破損、地震・天災等による破損は、保証対象外といたします。
・本スタンドは、地震時等における転倒防止及びスピーカーの脱落防止を保証するものではありません。
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