FAPS   Side−Press スピーカースタンド  お客様レポート   New !

         北海道にお住まいのK様から頂いた試聴〜導入レポートです。( ステラハーモニー )

K様がお使いになっておられるスピーカーは、
 「アコースティックラボ ステラハーモニー(H32.5-W17.5-D27)」、
お客様の声に初登場のスピーカーです。

K様は、このスピーカーをアコースティックリバイブ社さんのRSS-601というスタンドでお使いでした。

このスタンドとの比較も含めた試聴をご希望なされ、その結果ご導入くださいました。



貸し出し試聴インプレ編

このスタンドは雑誌かWebかは忘れましたが一度見てから、ずっと気になっていました。
しかし、うろ覚えで何処で扱っているのかも解らず、また失礼ではありますが見掛けと値段のギャップに、驚いた様な記憶があります。

ある日Googleで捜し物をしている時に、偶然ファミリーアーツさんのHPを見つけました。
色々見ていると、何と貸し出し試聴が出来るではありませんか!!。
と言う訳で、早速申し込む事にしました。

届いたスタンドを開梱してさっそく組み立ててみました。

箱から出して持ち上げて思ったのは「軽い!!」でした。
こんなに軽くて、スタンドの鳴きが出たりしないのかなと、
少々不安に思いながら取り敢えず試聴してみました。

ちなみに、スピーカはアコースティックラボのステラハーモニー、
現用のスタンドはアコースティックリバイブのRSS−601を使用しています。

今の組み合わせで不満だったのは、
今一つ音像の広がりと言うか、開放感とでも言うのでしょうか、それが物足りないのです。

どうしてもスピーカーの周りに音が纏わり付く様な感じがして、
スタンドとスピーカの間のスペーサーを替えてみたり、
スピーカの位置や角度等、色々試しましたが、やはり今一つでした。

さて、いよいよ音出しです。
第一印象は、「華やか」「軽い」「透明」でしょうか?

今までスピーカーやスタンドの足もとに、まとわりついていた感じの音が、一気に拡がって浮き上がってくる感じです。
さりとて、音像がぼやけたり、定位が定まらないと言った事は無く、
ボーカルはキッチリ在るべき場所に聞こえ、口の動きまで見えるようです。

「音場感を表現したい」
「スピーカの存在を消したい」 
と言うのが私の目指す音なのですが、これはかなり良い感じです。

何枚かCDを聞いた後、もうすっかり購入を決めていました。


真鍮ベース 
試聴中の様子(真鍮製スパイク受け座を使用)

ただ全く問題が無い訳ではありません。
今後の課題として、ちょっと華やか過ぎるというか、高音域に付帯音のような物を感じます。

また音離れが良くなった分、低域に力が無くなったような感じがします。
しかし、どの問題もセッティングを詰めて行けば解決できそうです。
今後のセッティングが楽しみです。

導入・セッティング編

取り敢えず、高域をもう少し落ち着いた感じにしたいと思い、
アコリバで使っていた真鍮製のスパイク受けを金属から木製へと替えてみようと思いました。

そこで、何か良い物はないかと思い、東急ハンズなどを回り、結局厚さ10mm、50mm四方の黒檀の板を敷く事にしました。

早速、取り替えて試聴です。
ボーカルで声量が上がる所や、ピアノのアタック音等の時に気になっていた、付帯音はピタリと止まり、
しっとりとした落ち着いた音になりました。

更に耳が慣れたからでしょうか、低域も少し重心が低くなり落ち着いた感じがします。

木製のインシュレーター、これは正解でした。
全体的なセッティングとしては、ほぼ思い描いていた方向へ向かったので
取り敢えず、このままのセッティングで詰めていこうと思います。

ちなみに、現在のセッティングは写真より、内側にもう少し振ってあります。



木製ベース

今の段階での音の傾向などを表にしてみました。
音の感じ方や好みは、個人差があるので、私なりの判断ですが、参考までに。

音の傾向
  高域 低域 定位・音場感
アコリバ しっとりと落ち着きのある音
やや音離れが良くない
量感があり力強い
やや重たい感じ
足下に音がまとわりつく
重心が低く足下に音が、まとまる感じ
ふっくらと輪郭甘く音が拡がる
ボーカルはやや口が大きくなる
サイドプレス
(金属ベース)
スッキリとして華やか
楽器のアタック音やボーカルのさ行音に
やや癖が出る
スリムで締まりがある
やや軽く量感に乏しい感じ
音場が大きく豊かに拡がる
楽器の位置が明確に浮き上がる
ボーカルは在るべき場所にコンパクトにまとまる
サイドプレス
(木製ベース)
やや落ち着きがでる
気になっていた付帯音が消え
音に潤いが出る
締まりの良さは変わらないが
音に豊かさが出る
気持ち重心が下がる
広がりや定位の良さは変わらず
極僅かではあるが全体的にフォーカスがぼやけて
ふくよかで豊かな音場感


使用器材

アンプ 
MUSICAL FIDELITY A1.20

CDプレーヤ
CEC CD3300

スピーカー
アコースティックラボ ステラハーモニー


FAPS感想

K様、試聴〜導入の感想ありがとうございました。とても的を得た感想と思いました。

こちらの試聴室での経験や他のお客様から寄せられる感想と共通したものであり、
ほぼ問題のないセッティングになっていると思います。
気持ち仰角をつけた方が良いかも・・・という程度です。

K様の場合、スピーカー後方の空間が非常に広いことも効果的に作用しています。
こういうセッティングでは低音が出ないというように思われる方も多いかと思います。

確かに部屋のコーナーにセットした時のような膨らんだような低音の量感は出ませんが、
その代わりにコーナーセット時では得られない、ダイナミックで躍動感のある切れの良い低音が得られます。
低音の輪郭も明瞭になるので、ダンゴに聞こえていた低音の一つ一つが明瞭になり音程感・分離感も大幅に向上します。
コントラバスの弦そのもの鳴りが聞こえるような感じにもなります。

視覚的にもスタンド部分の後方が透けて見えるため、非常にスッキリしているのも特徴ですね。

スパイク受けに何を使うか・・・
これはSide-Pressスタンドの場合、一般のスタンドよりも結果がシビアに出ます。
スパイク受けの素材の持つ特徴が良く出てきます。

まず、Side-Pressスタンドの支柱は、演奏中に相当に振動しています。
他社のスタンドが振動しないように作っているのとは、まったく逆方向のアプローチです。
支柱を積極的に振動させて振動を吸収してしまい、床には振動を伝えないようにするという考え方です。

勿論、物体が振動すれば可聴領域、非可聴領域における鳴りが必ず発生します。
この鳴りの影響は、スタンドが大きく重くなるほど大きくなります。
Side-Pressは細く軽く作って、その影響を最小化していますが、それでも鳴りは発生します。

ここで残った振動(鳴り)を床に逃がしてしまうのが次の対策になります。
スパイクによる点接触方式は、床に確実に接触させるための手段になるわけですが、
接触点の挙動がその効果(影響)を左右します。

金属系や石材系で受けた場合は、振動を撥ね返す方向に作用します。
そうすると撥ね返された振動は、支柱の鳴きを増やし、更に受け座の音質的な特徴を付加することになります。
金属系では、基本的に金臭い方向に作用し、付帯音により音質が華やかな傾向になります。

K様の比較結果における金属ベースの結果は、この現象をよく示したものと思われます。

ちなみに石材の場合は、石特有の甲高い鳴きが広い帯域で乗ってしまい、
非常に聞きにくくなるため、推奨しておりません。

床への直刺し、あるいは木質系の受け座の場合は、振動を吸収する方向に作用しますので
音は柔らかく落ち着く方向になりますが、
度を越すと(柔らかすぎる場合等)は、逆に音の輪郭が曖昧になってきます。
経験的に、このバランスが良いものが当社のキューベースにも採用している黒檀なのです。

K様がお選びになった受け座も黒檀なので、良い方向に作用したものと推定しています。
現在はm10mmと少々薄手なので、
もう少し厚いものにすると黒檀の切れの良い響きが増えてくると思いますのでお試しください。

FAPS 志賀