FAPS    Side-Press スピーカースタンド お客様レポート

     福島にお住まいのY様 (YAMAHA Soavo−2)

今回のレポートは、福島にお住まいのY様から頂いたものです。 まず写真をご覧になってください。

FAPS スピーカースタンド   FAPS スピーカースタンド

      

Y様がお使いのスピーカーは、YAMAHAが久しぶりに満を持して発売したSoavo−2です。

このスピーカーは、エンクロージャー内部に定在波を発生させないために、平行面を全くもたない特殊な形状をしています。

Y様は、Side-Pressの導入に大きな関心を持ちつつも、その形状故にSide-Pressが使えるかどうかについてお問い合わせをいただきました。

その内容と対応の経緯は、FAPSラボの 
異型スピーカーへの対応拡大を探る にてレポートしています。

その一部を紹介します。

きっかけとなったのは、一人のお客様からのお問い合わせでした。

福島にお住まいのY様から一つの問い合わせが寄せられました。

現在YAMAHASoavo-2と組み合わせるスタンドを探しています。このスピーカー、奥側にすぼまった形をしています。
サイドプレスは異形スピーカーにも対応しているということでしたが、形の変わったSoavo-2にも取り付け可能かどうか知りたいと思い問い合わせ申し上げた次第です。

●それに対する最初のFAPSの回答は、

メーカーの寸法図を見ましたが、3次元的な傾きになっていて傾きもちょっと大き過ぎるようです。
側面押し座のガタを利用して、ちょっとしたテーパー程度の側面でしたら使用できるのですが、Soavo-2の場合は、傾きが大きくて押し座が片当たり状態になってしまい、
支持が不安定になり、スピーカーの側面に凹み傷がついてしまう可能性があります。

支持が不安定になり、スピーカーの側面に凹み傷がついてしまう可能性があります。お役にたてず申し訳ありません。

(省略) しかし、Y様は諦めることができず、その対応方法について検討を重ねました。そして・・・

再検討→側面押し座の改造 

FAPSとしても、ここまで製品に惚れこまれ、何としてでも使いたいという意思表示をされてしまうと、これは何とかしてあげなければという気になってきます。

押し座面の硬質ゴム部に傾斜を持たせる加工も考えましたが、想像以上に硬度があり切削が難しく、4ケを均一に仕上げるのは無理と判断しました。

押し座を手にして考えている時にふと思いついたのは、ガタを大きくしてしまおう! という単純なアイディアでした。

(以下、省略)

そして、下の写真のような、大きく首を振ることができる改造押し座を製作して、Y様のご協力を頂きSOAVO−2を試聴室に持ち込み、
使用の可否を確認いたしました。
結果は、良好であり、SOAVO−2は、しっかりとSide-Pressスタンドにセットされ、素晴らしい音楽を奏でました。


FAPS スピーカースタンド FAPS スピーカースタンド

今回頂いたレポートは、テストの当日お買い上げいただき、自宅へ持ち帰りになった後の一部始終が書かれています。

そして素晴らしい写真の数々もお送りいただきました。
ここでは多少圧縮してありますが、オリジナルの写真は。そのまま製品カタログに使える素晴らしいものです。

詳細なレポートと同時に写真もお楽しみください。

FAPS志賀様

また先日はお忙しい中親切に対応していただきましてありがとうございます。おかげさまであれからずっとうきうき過ごしております。

直接現物を目の前にしてお話を聴くことができるのはことわざの通り得られるものが違いますね。

実際のSide-Pressは写真で拝見し、想像していたよりも印象が違いましたし、やはり「音」は目では伝わりません。
場所が近く、FAPS様を直接訪問できたことは幸いでした。

最初の試聴時に感じたぐっと奥に広がる音場、等身大の定位はブックシェルフならではのものだとおっしゃっていましたが、
トールボーイが有ってなおその存在感を光らす理由が少し分かったように思いました。

適切にセッティングしたブックシェルフスピーカーは空間とフォーカスを両立させますね。

Side-PressにセットしたパイオニアのS-A4SPT-VPの音には驚きましたし、
ご自慢のブリロンに至ってはもう本当にそのスピーカーから音が出ているのか?と言いたいくらいの空間を創りだしていました。

もしこれがSide-Pressの力だとしたら…、
そしてそれが我が家でも実現できるのならこれは素晴らしいことだと思いながら家路につきました。

というわけで簡単ではありますが使用感をレポートいたします。

あれから少しの間場所を借りて実験的なセッティング、写真撮影を行いました。

FAPS スピーカースタンド

梱包はかなり大きいですが、

スタンドが二つ入ってしかも片手で持てる重さです。

 

Side-Pressは機能がそのまま形になったような単純さ、そして漢の荒々しさが内包されたような無骨さがあり、私にとってはその見た目が非常に好ましいと感じました。

全く関係のない話ですが、学生時代、宇都宮の美術館で観た鉄の角材で創ったオブジェを彷彿とさせるデザインで懐かしさを覚えてしまいました。

部品は少ないので、見た目の印象よりずっと簡単に組み立てができます。
スピーカー取り付けについては、見本通りハードカバーの本で支えましたが、本の位置で微妙に取り付け角が変わってしまい、ここは注意を要する部分でした。

作っていただいた改造押し座はやはりぴったりとはまり、締め付けも実際に見せていただいた通りにできました。
これは直接説明を受けられた利点ですね。微妙な力加減もうまくいったと思います。

 

FAPS スピーカースタンド

FAPS スピーカースタンド
とりあえず本の位置を調整して、上下の取り付け角をぴたりと合わせました。
ところがそれに気を取られすぎて正面から見るとセット位置に左右でずれが出てしまっていました。
修正は容易で、取り付けはノギスで計ってぴたりと合わせることができました。

 

FAPS スピーカースタンド

 

FAPS スピーカースタンド

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スパイクは鋭く、抱えて二階に運ぶ際に膝に刺してしまったくらいで、他の製品のなんちゃってスパイクとは違いますね。
これくらい無いと機能的に要を成さないと思います。
この調整も同様にして簡単にでき、あとはタミヤのRCカー用ネジロック剤を使用して緩みを防止しました。

肝心の音ですが、以前の状態での音をほとんど聴いていないため比較はできません。

ただセッティングでコロコロ変わることはよく分かります。そしてそのセッティングを行うのが非常に簡単です。

今まではセッティングは適切な音場を得るための「一時的な作業」であり、一度行ったらそうそう変えることが無いという意識がありましたが、
Side-Pressはもとが軽いので、気分でちょこちょこ変更することも容易です。

しかも軽さが悪い方向に向かわないのがいいですね。私はひとつ30キロ超のスタンドにお目にかかったことがありますが…、
同じ役割をするモノだとは思えません。

 

FAPS スピーカースタンド

とにかく音が前に出たり、引っ込んだり、広がったりと、自由自在に操る楽しさがあります。

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まずは教えていただいた通りレーザーポインターを用いてやや内振りにセットしてみました。
最終的にはミリ単位の追い込みになるでしょうが、前述の通りそのための調整が楽なのは大きな利点ですね。

これはSide-Pressの基部が細いフレームになっているため、微妙な角度調整が視認しやすいこともあると思います。
私は今までそんなにシビアにオーディオと接してきたわけではありませんが、正に自由自在に扱えるスタンドです。

現在私が再生に使用しているのはケンウッドのCDレシーバーR-K1です。

FAPS スピーカースタンド

自分の部屋にオーディオ機器を置くにあたり、重視したのはクオリティーを保ちつつコンパクトにまとめることでした。
私の狭い部屋の中では、たとえ趣味とはいえオーディオ機器だけが幅を利かせるのは控えたいとの考えでいます。
そこでこのR-K1を選びました。

本当のところは先代のK's EsuleことK270が欲しかったのですが、既に販売は終了、
そのK270の後継と目されるR-K1は、設計のスタイルとしても合理的に思えましたし、品質も満足のいく物でした。

試聴室で自慢のDACやトランスポートの音を聴かせられるとセパレートの魅力にぐらりと来ますが、
とりあえずできるだけコンパクトで音質を犠牲にしない物ということで、これが自分に合っているようです。
音質は端正と言いますか、ナチュラルな音がします。特に小音量で力を発揮するようです。

スピーカーにYAMAHAのSoavo-2を選んだのは、R-K1と同時発売のスピーカーLS-K1について音はともかく先代のS270にデザインで負けていると感じたからでした。
購入候補としてビクターの新鋭SX-M3に注目していましたが、音色が残念ながら自分の好みとは合いませんでした。

試聴の結果、最終的にYAMAHAのSoavo-2に行き着きました。
エンクロージャーデザインはあのAQUOSの喜多俊之氏が担当したとあって私には非常に好みであり、音もなかなかでした。
ともかく、気合の入った設計と、その造形の美しさは、好みの違いはあれ音にも表れるようで、一発で気に入りました。

そういうわけでアンプとプレーヤー(私のはCDレシーバーですが)がそろい、スピーカーも決まり、あとはスタンドを探すだけとなりました。

純正のスタンドはスピーカーと違って見るからに残念なもので購入する気も起きませんでした。
またどこのメーカーのものを見ても純正スタンドはスピーカーほど気合を入れて開発していないのではと感じました。

自作も考えましたが、PC組み立てと違って月単位で時間がかかり、しかも好みのものができるかといえば自信がありません。
スピーカーを手に入れたものの、合うスタンドの無いことにはセッティングもままなりません。
いかに慣らしとはいえ、音出し一発目でそのような音を聴きたくないとの思いから、スピーカーは通電、動作確認テスト程度に留め、早々に箱にしまいました。

その後はたくさんのスタンドを調べました。スタンドひとつとっても様々なものがあり、
そしてそれぞれにコンセプトがあり、なるほどと思わせる物も多々ありました。

例えば、オンキヨーのD-312用純正スタンドAS-1Eが候補に挙がりました。
これはちょっと珍しい弾性構造スタンドで、スピーカーの動作に伴う不要な振動を吸収するためというばねのようなデザインも私好みでした。
しかし少々ヤワすぎな感じで、純正のD-312をセットした状態でスタンドを動かすと、ふらふらと前後に揺れてしまいます。
吸収した振動の逃がし所もよく分からず、これは少々頼りないかなと感じました。

他に同じく振動吸収型のマグネシウム合金製スタンドも候補となりました。特殊素材も好きな私は内心これはイケるのではないかと期待しましたが、
素材の持つ加工性の悪さからか利点を生かしきれていないのではないかというものばかりでした。

要するにただの「台」そのものであり、仕上げは良くてもデザイン以前の問題で設計の妙が感じられないように思いました。

ほとんど諦めの境地でAS-1Eに手を出そうとしましたが、先のメールでのやりとりのように、
スタンドが「台」であることから逃れられない部分がどうしても引っかかっていました。

そんな折、機器のセッティングについて情報をあさっていたところ、偶然貴サイトを見つけたというわけです。

最初は「これは一体なんだろうか」と思いつつ感心半分でサイトを拝見するうちに驚きや疑問、好奇心が湧き上がり
ここはひとつ質問をぶつけてみようと思い立ち、訪問を決めたのでした。

写真は梱包を解いたところから、セッティング、再生テストの一連のものです。


スピーカーとSide-Pressのカタログ写真があったら・・・というコンセプトで撮影してみました。
こんなことをしていると新しいレンズが欲しくなってしまいます。

以上でとりあえずセッティングテストを終えて、自宅にそのまま運びました。

玄関から運び込むときに外壁に接触してちょっぴり塗装がはげましたが、努めて気にしないようにしています。(実は泣きそうでした)
まだ時間もさほど経過しておらず、まだまだ音の暴れがあり、サランネット等で対処しているところですが、
ネットで波形生成ソフトを見つけましたので、これを活用して独自の「再生チェック&エージングCD」を作成して試してみようと思います。

そういうわけで自宅でのセッティングはまだまだこれからといったところですが、こと自由度においてSide-Pressに勝るものはまず無いといっていいです。

セット時の安定度も特筆すべき物で、やはり「台」とはまったくの別物です。

これで他のスタンドでは得がたい音場ができるというのですから、間違いなく購入して良かったと言える一品です。

見た目に奇抜すぎて万人にお勧めはできないかもしれませんが、そういう方にこそ実際に試聴していただきたいと思います。


造りには無骨さがにじみ出ていますが、高級感を押し出しすぎて主張が勝っても意味がないので、私はこれが気に入っています。

FAPS スピーカースタンドFAPS スピーカースタンド

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つまるところSide-Pressとは気軽に扱えて簡単にセッティングでき
自在に操って誰でも高音質を実現できる(…かどうかは本人次第ですが…)「ツール」であるととらえています。

ともかく、とりあえずはひととおり揃いましたので、Side-Pressの魅力を楽しみつつ、次はオーディオラックでも探してみようかと思っているところです。
折を見てまたレポートしたいと思います。

最後になりますが、FAPS様を訪問できたことは得難い経験となりました。
面白いお話も聞くことができましたし、あれやこれや試しながら音楽を聴けたことは貴重な体験でした。
私の要望にもご配慮いただきありがとうございます。

サイトに掲載されているユーザーの皆さんの情報も面白く、ちょこちょこ拝見させていただいています。
自分の情報も皆さんの参考になれば幸いです。

FAPS スピーカースタンド

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Y様、非常に詳細な感想ありがとうございました。素晴らしい写真の数々もありがとうございました。

無事セッティングできたようで安心しました。
くれぐれもスパイクによる怪我にはご注意願います。

とても素晴らしい場所で試聴された様子。
これだけのエアボリュームがあると出てくる音は、部屋で聞く音とはまったく違う雰囲気になっていると思います。

自室でのセッティングにおいては、周りに干渉物のない広い場所でも音を思い出しつつ、
スピーカー位置、内向き加減の調整、スピーカー仰角の調整等のセッティングを追い込むと良いと思います。

大型のスピーカーや、いい加減なセッティングのスピカーでは、決して真似できない音場と研ぎ澄まされたような音が出てきます。
試聴室で聞いた音は、ほとんど新品に近いようなコンディションであったと思います。
十分にエージングを行い、早くSoavo-2のベストの状態の音が出るようになることを期待しています。

続編もぜひ、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

                          FAPS 志賀