FAPS   サイドプレス マエストロ スピーカースタンド お客様レポート   

2017年1月  神奈川にお住いの Y 様のSide-Press SKYスピーカースタンドの導入レポート

Dynaudio Contor S1.4LE と サイドプレススピーカースタンドSKYモデルの相性は抜群!



神奈川にお住いのY 様からサイドプレススピーカースタンドSKYモデルの導入レポートを頂きましたのでご紹介させていただきます。

Y 様はスピーカーDynaudio Contor S1.4LEを新たに導入なされるのに際し、様々な条件で各種スピーカースタンドを検討されました。
最終的にサイドプレスSKYモデルをお選びくださり、ご満足くださりました。
導入の経緯も含めたレポートをお送りいただきましたので、そのままご紹介させていただきます。

●続編  2017.02.07  Y様のその後のチューニングに関するレポートもいただきました。 →こちら

Dynaudio Contor S1.4LEをサイドプレスSKYモデルにセット  Dynaudio Contor S1.4LEをサイドプレスSKYモデルにセット

Y 様のレポートです(原文通り)
●導入までのいきさつ●

他ユーザーと同様に (更に良い音で) という事もありましたが、
それよりは
(1)スピーカー交換に伴って、スタンドを買い替える必要があった
(2)とにかくスピーカーが落っこちにくいスタンドが欲しかった
(3)予算10万円以下で、もう買い替えを意識しないスタンドが良い

あたりが導入の強い理由です。

今まで使っていたスタンドはSOUND MAGICの3万円位のスタンドです。
DALIのZensor-1までは対応可能でしたが、Contour S1.4LEを導入したところ、
更に重くなり、奥行きも長くなって、載るには載るけれども非常に危なっかしい状態でした。
もし上から落っこちて傷でも付きようものなら、ショックでずっと寝込んでしまいそうです。

販売店からもスピーカー購入前から(スタンドの交換・アップグレードは必須)ということは知らされており、承知はしていました。

ちなみに販売店によりますと、最低レベルでTIGLONの2本脚タイプ。
究極はお店オリジナルのスタンド(開発中。¥400k位)とのことでした。
予算的にはTIGLONが上限ですが、多分導入後はお店オリジナルのスタンドが気になることと予想されました。
その一方で、これらでは落下の心配は解消されません。

Dynaudioの旧製品でContour S1.4LEと結合出来る純正スタンドがありますが、
販売店いわく(所詮はメーカーオプション。性能は高くないだろう)とのことでした。

何日間かネットを徘徊していましたが、ある日、
例の旧版の純正スタンドはContour S1.4LEとC1の両方に対応していた事を思い出し、C1用スタンドについても調査範囲を広げました。
すると、すぐにFAPSのサイト(都内にお住いのN様のC1への導入)を発見しました。

志賀さんにはメールで色々と質問させて頂きましたが、

・予算枠に収まっている事、
・原理的に通常方式のスタンドよりは音質的に有利と予想された事、
・唯一無二の方式、あるレベル以上の音さえ出れば他のスタンドは気にならない(はず)

あたりがあり、実際のところは導入に際してあまり悩みはありませんでした。
(ただまぁ、¥80kは安くはないなーと。)

それと、C1と同じく、S1.4LEもエンクロージャーの下に端子箱があり、そこで固定することが可能です(エンクロージャーで固定する必要がない)。
これにより音の濁り等が回避出来るとともに、もし固定がゆるんでも落下する可能性が低い(その上のエンクロージャーは更に幅が広いため、下がって来ない)ということがとても強いポイントでした。
仕上げにこだわった箱と、側面押し座が接触しないというのも良いですね。


●感想●

セッティング完了後、音を出してみて、本当にびっくりしましたね。

音を文字で表現するのは難しいですが...
立体的になったというか、くっきりしたというのか、今聴いてみて、今までの音が団子になっていたと言う事に気付かされました。

スピーカースタンド FAPS 

明らかに余計な付帯音が減って、音の分離・分解能が高くなっていますね。
音がくっきりとわかりやすくなっているというのか。
立ち上がり、下がりも改善されていると思います。
聴いてから、今までの悪かった点がわかったと言う感じです。

商品の紹介通り、スピーカーの個性をそのまま活かしてくれている印象です。

実は前日には一旦セッティング完了していましたが、聴き始めてから自分が基準線を間違えており、
(バッフル前面を基準にするつもりが、端子箱前面を基準に取っていた)
不安定な設置になっている事に気がつき、翌日直しました。

Dynaudio Contor S1.4LEをサイドプレスSKYモデルにセット  Dynaudio Contor S1.4LEをサイドプレスSKYモデルにセット

設置し直したところ、不安定さは改善され(前日は前面に倒れ易そうだった)倒れにくくなりました。
音も明らかに良くなりました。

以上は、レーザーを使っての微調整は行っていない状態での感想です。
スピーカーを支えているスパイクを基準として、目視で設置位置を決めました。
気になった時点で、レーザーを使ってみようと考えています。

残念ながら、スピーカーが(完全に)消えるとか、ボーカルの口の大きさが...
というところまでは至っていません。
一部のソフトによっては、その兆候が見えそうなものはあります。

スピーカー間にプラズマテレビ置いています。
良い音で聴きたい時は画面に布(布団等)を被せています。
反射音がやや緩和されます。
Dynaudio Contor S1.4LEをサイドプレスSKYモデルにセット

間にテレビを置いていることと、微調整を行っていないことにも起因するのでしょうか。
気になった時に、又はオーディオ仲間が来た時にもう少しセッティングをつめてみようと思います。

以下が使用機器です
アンプ soulnote sa1.0R
DAC soulnote sd1.0
Wadia itransport+eneloop music booster(9V電源)
USB DDC/DAC (32bit 192kHz/DSD対応)
CDP/Transport D-EJ800 (相島技研 改造)
スピーカー Dynaudio Contor S1.4LE


●FAPS志賀の感想

Y 様 内容の濃いご感想ありがとうございました。

新しいスピーカースタンドのご導入に際して、本当にたくさんのことに留意してお選びされていることに感心いたしました。
他社スタンドやショップのご意見を理解したうえでSKYスタンドをお選びくださったこと、改めて感謝申し上げます。
出てきた音にも大変ご満足いただけたとのことで嬉しく思っております。

DynaudioのContor S1.4LEはC1と同様に美しい表面仕上げになっています。
そこに側面押し座を当てて長期間使用すると周囲の色焼けによる色差で仕様痕跡が残るのは避けようがありません。

これらのスピーカーは幸いにも本体下部に側面押し座が使える大きさの端子ボックスがついていることが幸いしました。

プロ110という長い押し座を使用する必要がありますが、万が一押し座が外れても(ありえませんが・・)
構造的にスピーカーが押し座の上に乗る形で下に落ちることがないというのは大きなポイントです。

上部のエンクロージャーは、完全にフリーの状態となっていますので、スピーカーの持ち味を十分に発揮できるのも嬉しいことです。
これらの効果で今回得られた音は超軽量SKYモデルの特長が十分以上に発揮されたものと思います。

スピーカーの存在が少しあるとのことですが、テレビを壁際いっぱいに下げ、
レーザー―ポインターを使った正確なセッティングを行うことで大きく改善できると思います。是非お試しください。
目視によるセッティングは意外と誤差が大きく、音質的な影響も大きいことも体感できると思います。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

     FAPS 志賀



●続編  2017.02.07  Y様のその後のチューニングに関するレポートです。

アドバイスに従い、テレビは可能な限り壁側に移動しました。
反対にスピーカーはもう少し手前に移動しました。
とは言っても、スピーカーの前はベランダ〜玄関への移動路になってるので、壁からの法線距離で最小60cm位までしか取れません。

測定したところ、SPは約73°の二等辺三角形設置だったので、これを約60°にしました。

以上の設置見直しで若干の改善は見られていましたが、
その翌週にデジタルケーブルを変更したところ、大きな改善が見られました。

あまり使っていなかったSP販売店オリジナルのケーブルに変えたところ、明らかに情報量が増えた上、鳴り方、音の出方が良くなりました。
歌声はテレビ画面よりももっと奥から出ている感じです。

楽器の音はSPから聴こえる様なものもあれば、違うところから聴こえるものもあります。
ただ、それぞれの楽器の位置までははっきりとは解りません。

実際に、ステージやセッションを目隠しをして聴いて、はっきり位置を特定出来るのか?
はわかりませんが。(音が混ざって聞こえるのではないか?)
あと、高さの位置関係はまだあまりよく解りませんね。
これはコンサートなどホールでの生演奏をあまり聴いていないので、慣れていない事もあるかもしれません。

こんな感じですが、これ以上は改善されるかは解りません。
理由としてまず、私は録音の善し悪しではソフトは選んでいないことがあります。
(位相までこだわった良質録音のソフトは、あまりなさそうです)
それと、スピーカーケーブルが安くて長い(カナレ4S6, 4mペア)という事もあります。

あとはエージングですね。
実は家族から「歩行の邪魔になるので、聴かない時は片側のスピーカーを移動させよ」
と言われています。従って、片側のスピーカーは毎回移動しています。
もし設置後のスタンド+床の接触にエージングがあるとするならば、
こんな使い方ではいつまで経ってもエージング完了しないですね。



●FAPS志賀の感想

Y様、追加のレポートありがとうございます。
最初のセッティングで大きな改善が得られていますので、
変化の少ない(分かりにくい)細かなチューニングの効果は時間をかけて確認する必要があります。

すべての音に変化が出るようなケースは少なくなり、音源を聴きこむうちに「オッ!?」と感じるような状態に出会うと思います。
機材やセッティングの変更を行ったら、状態が落ち着く時間、最低でも数日間は音楽を聴くようになさった方が良いと思います。

弊社の試聴室では頻繁にスタンドの入れ替えを行っております。
一応、設置位置は床にマーキングしてあり、同じ場所に置くようにしていますが、それでもスピーカー位置等が微妙に変化しています。
スタンドを移動した場合は、ご面倒でも水準器とレーザーポインターを用い、設置位置の確認をなさってください。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

     FAPS 志賀