FAPS   T−TOP スピーカースタンド   お客様レポート

   JBL JRX115 試聴&導入レポート

静岡にお住まいのS様からT−TOPスタンドの試聴レポートをいただきました。

S様のスピーカーは、ユーザーが非常に多いJBL社のJRX115です。

FAPSラボのチューニングレポートを参考にご自分でチューニングされ、
それまで使われていたT社の鋳鉄ベースの替わりにT−TOPスタンドをお選びになり、
試聴の結果お気に召していただけ導入くださいました。

試聴中のお問い合わせ&回答メールの一部も含め紹介させていただきます。



試聴申込み時に頂いた情報によるFAPSの事前アドバイスです。

T−TOPセッティングのことですが、
大理石とT−TOPの相性は、正直言って良くありません。
T−TOPスタンドは、使用中に支柱を振動させ、
それでも残った振動成分をスパイクを経由して床に逃がす仕組みになっています。

その間に大理石や御影石を挟むと振動をスタンドに戻す結果となり、
中高域が強調された金臭い音になる傾向があります。

厚さ20mm以上の合板やMDF材(圧縮合板)を使い、スパイクを直刺しにした方が良い結果が出ると思います。
スタンドが乗る大きさが良いのですが、
各スパイクの下に縦横100mm程度(安定する程度)のものを置いても同様な効果が得られます。

黒檀ブロックがお勧めですが、畳に30mm角程度のものですと安定性の面で不安があります。
身の回りにある木材でお試しになってください。

サイドのハンドル部分は取りはずないで、6角ナット等をはさんで5mm程度隙間を空けるようにした方が良いと思います。

こちらでは、隙間風防止用の厚手のクッションテープで作ったソフトイコライザーの効果が大きかったです。

HPにはその後の改造記も追加してありますのでご覧になってください。

試聴直後に電話お問い合わせ頂いたことに対するFAPS回答メールの一部です。

リスニングポジションと高さが合わないとのこと。
大型ブックシェルフタイプのスピーカーや、JRX115等の低域特性改善のためには
あの高さが必要なため、意図的に高くしています。

見た目が高くなりますが、音像は等身大のものになっているはずです。
音としての違和感の有無をご確認いただければ良いと思います。
同じ理由で当社のスタンドは、すべてのものが一般的なスタンドよりも背が高く設計しております。

ツイターの高さが耳の位置というのは、良く聞くことですが根拠のあるものではありません。
寝そべって聞く場合は、スピーカーも寝かせることになてしまいますので(笑)

試聴では、そのへんも含めてご確認をお願い致します。

S様から頂いた最初の感想です。

改造もスーパーツイターの追加とホーンの周りのスポンジはり以外は終わり
良い結果を得ることが出来ました。ありがとうございました。

T-Topの第一印象は正直頼りなく、叩いた時の音も 良くない感じでした。

はじめは山本音響の黒檀のインシュをはさみトラバーチン(大理石)の上に置きました。
結果 志賀さまの言う通り、うるさい音で×でした。
スピーカーを外したあと引きずると金属音のとてもいやな音がしました。
このような音が共振すればよい音になるはずもありません。

黒檀のプレートがないのでとりあえずあり合せの板を下に敷き試聴を開始。


当初のセッティング

まず感じたのは空間の広がりです。
もともとJBLX115は音離れが良いのですが更に音が出て広がり
CDによってはスピーカーの存在が消えます。ただし定位が微妙な気がします。

スピーカーを少し左右に振ったりするとかなり変化するように感じました。
また聴き疲れする感じのする音になってきました。

ソフトイコライザーの追加によりだいぶ良くなりましたが、
左右の取っ手は叩くとかなり響いたので防音シートを両面テープで張った後
スポンジの隙間テープを貼りました。

下側のスタンドパイプのカットによるバスレフポートにより低音が
すっきりしベースの弦の感じが感じ取れるようになりました。

まだ聞いて2〜3時間ですが音が変わってきています。
これは下に引いた板が柔らかいのでどんどんスパイクが めり込んで音が変わってきているように思えます。
はじめに置いた時と明らかにスパイクの刺さり具合が違っています。
このため少しにじんだようなゆるい音になっている感じです。

やはり黒檀等の硬いベースが必要かも。
基本的にT-Topはスピーカーの音を共振させ豊かにする感じなので
下に敷くベースの影響はとても大きいのではないでしょうか?

今回ボーカルの音やアコースティックギターなどの音は特に響きもよく良い感じになりました。

全体の感想としてはかなり音は良くなったのですが 
スピーカーのセッティングをしっかりとしなければT-Topの性能を発揮しきれないような気がしました。

写真も送りますのでアドバイス等ありましたらよろしくお願いします。 

S様の最初の感想に対するFAPSアドバイスです。

感想と写真、ありがとうございました。

感想の中で気になったのは、T−TOPはスピーカーの音を共振させ豊かにする感じとありますが、これは違うと思います。
スタンドの支柱は盛大に振動していますが、音はほとんど出ていません。
豊かに聞こえるのは、スピーカーの音のバランスが取れたためだと思います。

セッティングですが、後ろの壁に近いのでできればもう少し前に出した方が良いと思います。
スーパーツイターは、あまり使う必要はないでしょう。当方でも今は使っておりません。

スパイクの使い方ですが、先が尖っているのでつい刺したくなりますが、深く刺す必要はありません。
理想はスパイクの先端が点接触的に板の上にちょんと乗っている状態です。
4点支持ですので4点が均一に設置するようにするためには結構微妙な調整が必要です。

コツですが・・・スパイクに六角レンチをセットし、指先で軽く回していきます。
先端が床に接触すると僅かに抵抗を感じますので、そこで止めます。
同じように各スパイクを調整するのですが、締めすぎると他のスパイクが浮かんでしまいます。
スタンドを軽く揺すってスパイクがガタガタしないことを確認してください。
スパイクのロックナットは必ず締めてください。締めないとネジ部から異音が出ることがあります。

写真を見て正直驚いたのは、805の方です。

このセッティングでは、本来の805の音ではなくスタンドの音に相当に影響された音が出ているように思えます。
輪郭が強調され、高音に刺激的な成分がある豊かさに欠ける音になってないでしょうか?
何かあれば直ぐにスピーカーが落下しそうで、物理的な安定性も心配してしまいます。

是非Side−Pressスタンドで聞いて欲しいと思いました。
805は、まったく違った音を奏でますよ。

一度、JRX115を外して、T−TOPの上に805を乗せて音を出してみてください。
支柱の上に置くだけでも構いません。
支持方式も高さも大きく違うため、Side-Pressとは音色傾向は異なるのですが、
今のセッティングよりも遥かに良い音がすると思います。
(余計なことばかり言ってすみません。)



試聴終了時点でS様から頂いた感想です。

その後の状況ですが 
まず(FAPSラボ)5番目の写真のようにホーンの周りにスポンジを貼りました。
これは効きました。うるささが大幅に減りました。

また 敷いた板がやわらかいので山本音響の黒檀のインシュレータをセットしました。 



これにより中音の濁りがきえすっきりとしてきました。
しかしまだ聴き疲れするような気がします。
やはりFAP殿が勧める黒檀のプレートを畳の上にセットしようと思います。
現在のアップした写真を添付します。

ちなみに後ろの壁からの距離は36cmくらいです。
8畳の場合 理想はどのくらいが良いか参考値があれば教えていただきたく宜しくお願いします。

また S805については JBLが落ち着いたら また 相談させてください。


S様の感想に対するFAPSアドバイスです。

感想と写真ありがとうございました。私のJRX115とほとんど同じ感じですね!

側面のハンドル部分は、隙間を作るクッションだけだと振動することもあるようなので
当方のものは、BOXとプレート間に隙間を作るためのナットを挟み込み、しっかりとねじ込んで固定しています。

聞き疲れする傾向の音なのは、我が家でも同じです。
想像ですが、今お使いのベース表面が大きいのでその反射音も影響していると思います。

ホーンの箱の内部の表面に厚手のフェルトを貼り付けると少し良くなりますが、
解消は出来ません。ユニット自体の音色(特性)かも知れません。

805等のいわゆるピュア系のSPから切り替えると荒さを感じるのも、
どうしようもないというか、限界なのだと思っています。

それでも価格を考えたら十分すぎる結果ですし、聞くジャンルによっては楽しめる音だと思っています。
805等では到底不可能なスケール感や豪快な感じを楽しむことも多いです。

壁からの距離については、部屋の大きさよりも聴感的に決めるべきだと思いますが、
大口径ウーハーのため、壁や部屋のコーナーからの反射による増幅を抑えるため
生活空間的に問題のない範囲で最大限に取った方が良いと思います。

参考までに言うと、当方の試聴室は、幅3m長さ6mの細長い部屋です。
リスニングポジションは、後方の壁から約2mの場所。
JRX115と壁の距離は約1.5m、ブリロンや805は約2m以上離しています。

これからもよろしくお願い申し上げます。

FAPS 志賀