FAPS   Side-Press スピーカースタンド  お客様レポート

   愛知県にお住まいのO様 ( B&W 805S )

O様は、スピーカーを頻繁に移動する必要があり、
軽量でスタンドとスピーカーが一体になっているSide-Pressにご関心を持たれ、
ご試聴の結果、導入されました。
導入後のセッティング方法についてのやりとりもご紹介させていただきます。

【 試聴機借り出しの理由 】

御社のスタンドは非常に軽量にできている点に魅力を感じています。
現状は、部屋内で音楽を楽しむためスペース的にスピーカーを常設できず
音を出す度にスピーカーを移動しています。
そのため他社のような重量級のスタンドを購入するに至っていません。

ただ、私はポップスしか聴かないので『ポップスに向かない?』という
試聴レポートを読んで購入を迷っています。
レポートなさった方のソフトも環境も分かりませんので文章からは判断できず
自分の耳で確かめるのが一番と思い貸出をお願いした次第です。

【 試聴の感想 】

スタンドにスピーカーをセットするのは、とても簡単でした。
仕事が終わってから今まで時間を忘れてあれこれ聴き入ってしまいました。

ポップスでもまったく問題ないですね。(失礼、思い込んでいたので)
私は、御社のHPを見てスタンドを購入した方は、
クラシックを聴いてみえる方ばかりだと勝手に思っていました。

まだ、サイドプレスを使用し始めて6時間程しか経っていませんがここまでの感想を書きます。

思ったとおり重量が軽く、スピーカーが本体にしっかり固定されているので
移動が楽にできます。

FAPS スピーカースタンド
スピーカーのセンター間を1.5m空けて10度弱内振りに設置しています。
サイドプレスの両側にOAデスクがあります。
支柱からデスクの天板の先端までは50cm弱空けています。

肝心の音ですが、聴き始めは『あれっ、あんまり変わらないかな』と
感じたのですが1時間くらい経った頃から変化が出てきました。(なぜ?)

以前のスタンドでは、ボーカルが上の方から縦長に聞こえていたのが
目の前に降りてきたように感じられるようになりました。
また、低音が締まって再生されるようになったようでバスレフポートに
スポンジを詰める必要がなくなりました。

表現力がなくて、うまく書けませんが 山下達郎、小田和正、竹内まりや、
中島美嘉、マライヤが出前で歌いに来てくれたような錯覚に陥りそうです。
まだセッティングが詰め終わってない状態で、ここまで臨場感がでるなんて
素晴らしいスピーカースタンドだと思います。

以前、A社のスタンドをショップで試聴したことがありますが
私の好みでは御社のスタンドが数段上だと感じます。

ひとつ教えてください。
部屋は、フローリングの床の上に脱着できる50cm四方のカーペットを敷き詰めています。
今スパイクは、カーペットを貫通させフローリングに接する状態になっています。
スタンドは、しっかり固定され揺らしても動きません。
このままで良いのか、それともフローリングに刺さるようにした方が良いでしょうか?
もしフローリングに刺すのであれば、
どのくらいの深さまで刺せば良いでしょうか?

またスパイク付のスタンドを毎回同じ位置に簡単にセットできる方法があれば
アドバイスいただけないでしょうか?

限られた住宅環境の中、スピーカーが住空間を圧迫するという理由で
スタンドの設置を諦めてみえる方も多いのではないでしょうか。

スピーカースタンドは、重い物という既成概念をとらわれず
サイドプレスを考案され、しかも送料だけで試聴できる業務体系を
とられているFAPSさんに感謝します。
今後の新しい商品の開発に期待しています。

【 セッティングについて 】  FAPS回答


Side-Press、お気に召されたとのこと、安心しました。
お客様の試聴レポートは、原文通りに記載させていただいているのですが、
ポップスには不向きと感じられるお客様が多いようで少々気にしていました。

取り付け直後は、アレ? と感じられたとのことですが、
押し付け座やスパイク等の締め付け部分の座りが落ち着いていなかったためでしょう。

設置方法に関する件ですが、
スパイクは、床に深く刺す必要はなく床面に接している状態で良いので、
現状の設置方法で大丈夫です。
スタンドを足で踏みつけてスパイクを床に深めに刺した方が横ずれを起こしにくくなり、
気持ち的には安心するのですが、音は変わりません。
当ショップの試聴室も厚さ10mmの絨毯を貫通させて床に接触させています。

スタンドの設置場所の再現方法ですが、
当ショップの試聴室も移動を頻繁に行っておりますので参考までご紹介させていただきます。

こちらでは床へのマークと事務用のレーザーポインターによる傾き・方向の確認で行っています。
床へのマークは、Side-Pressスタンドの内側前方スパイクの近傍にマークしています。
具体的には、床に木ネジを埋め込んでマークにしています。 
カーペットに何らかの方法でマークすれば良いと思います。

マーク位置にスタンドを置き、そこを軸にするようにしてスタンド全体の向きを調整しています。
向きの調整は、
スピーカーエンクロージャーの側面及び下面にペンシル状のレーザーポインターを押し当てて
レーザービームがリスニングポイントに対し、左右対称に同じ傾きになっていることを確認しています。

805を使う場合は、リスニングポジション(頭の位置)に焦点を合わせる(相当の内振りになります)と
中高域がきつめになるため、頭の位置から左右に各々30cmほど離した位置でセットしています。
これは設置位置、寸法、部屋の状態により変わりますのでお試しください。

左右後方の空間を可能な限り広めにとり、SP間には何も置かないというのが基本です。

これからもよろしくお願い申し上げます。

 FAPS