FAPS    Side−Press スピーカースタンド お客様レポート

   某音楽施設 様 (FOSTEX NF−1A  Active型モニターSP )

FOSTEXのNF−1Aは、スタジオモニターとして比較的使われることの多い良質なスピーカー。

独特の形状のウーハーと切れの良いツイターが生み出す音は、モニターとして重宝している。
使いこなしで問題となるのがセッティング。
通常はコンソール上に置くことが多いが、今回はフロア上で使うことになった。
スタジオでのバンド練習時のモニター用途以外に、各種イベントでも共用することになった。

ある程度の高さ(1m程度)を有し、音質的にも優れたスタンドを探したが、
大半のスタンドは、どれも背が低い。
背の高いものは、5.1Ch用のパイプスタンドでありNF−1Aの重量には耐えない。
置き台タイプの通常のSPスタンドは、イベント時に人に接触して落下する恐れもあった。

そのような状況の中で見出したのがSide-Pressスタンド。
すべての面で条件が一致するため、導入した。
まるで専用にあつらえたかのようにフィットした外観も好印象。
ちなみに、NF−1Aは、このスタンドで使用可能な幅の限界だそうだ。

音を出して唖然とした。まるで別物の音で鳴っている。
鳴っているというより、鳴り渡っているという印象
わずかに感じていた箱鳴り感がなくなっているのも不思議
SPの幅を超えて左右いっぱいに、壁一面、天井まで音像が広がっている。

驚くのは、その音像一つ一つが実に鮮明で位置が見えるように感じること。
今まで聞こえなかった音が現れる。今まで何をモニターしていたんだ。
そんな気分にさえなる。

モニター用SPなのだが、通常のコンサートでも十分に使用できる音質となった。
導入早々に別フロアで行ったコンサートで使用したが、非常に具合が良かった。
スタンドの背の高さが座った観客の高さにマッチするのも良い。
もともとピュアオーディオ用として開発したとのことだが、
モニターSPの世界でも十分以上に通用する能力を持っているようだ。


    

  

ご使用状況写真です。
上・左:SP設置状況   右:イベント会場にて(専用スパイクベース使用)


モニターSPに多いActiveタイプ(アンプ内蔵タイプ)のSide-Press適用例です。

NF−1Aの詳細はこちらです。

お話をお聞きし、それならば・・・とご提案差し上げ、採用いただきました。
設置に際しての問題点は、このSPの幅。実測で何と240mmもありました。
まだWIDE版を発売していない時点のお話でした。
Side-Pressの使用可能なSPの幅は、公称、最大212mmです。
側面押し座のロックナットを使わずに使用すれば、228mmまではOKなのですが
どうしても12mm不足します。これではセットできない・・・

答えは、Side−Press自身が出してくれました。
Side-Pressは、側面押し座を押すことにより支柱が外側にしなります。
しなりの寸法は、片側3〜5mm。
強めにしならせれば支柱間隔は、240mmを超えるのです。
後は簡単でした。支柱に荷重をかけ最初から外にしならせるのです。
その状態でSPを入れるとドンピシャリ! 見事にSPが固定されました。ホッ・・・

音は、上の感想にもある通りで、ピュアオーディオの場合とまったく同じ
と言って良い結果が得られました。
正直言って、想像以上の素晴らしい音が広がっていました。
見た目も非常にすっきりしており、ご好評を頂いています。

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