神奈川にお住まいのK様 (DIATONE DS−77HR)
今回のレポートは、神奈川にお住まいのK様からいただきました。
K様は、1980年代にあった国産ブックシェルフスピーカーの598戦争、
各社が競うようににして大型3WAYブックシェルフスピーカーを1台59,800円で販売していた時期に登場してきた
DIATONEのブックシェルフ DS−77HRを所蔵されていました。 DS-77HRとは
当社サイトをご覧になった結果、この往年の名スピーカーに再び光を当てたいとの意向でT−TOPスタンドをお買い求めになられました。
K様の思いは、T−TOPスタンドを開発した私の思いと重なる部分が多く、是非にとお勧めいたしました。
問い合わせ時点から導入後の感想までを紹介させていただきます。
(最初にK様から頂いたお問い合わせメールの抜粋です。)
T-TOPの購入を検討しておる者ですが、伺いたいことがありましてお問い合わせさせて頂きます。
暫く音楽といえばDAPやPCばかりででしたが、
ちょっとしたきっかけで眠っていたDS-77HR
を復活させたいと考えています。
かつてご多分に漏れずコンクリートブロックに乗せていましたが、
こんなものなのだろうかと思いつつ抜けや締りの悪いまま使っておりまして、
いつか組み合わせていた機材の昇天で、その後物置行きになっていました。
偶々御社のサイトを拝見しまして、この時代のスピーカを見直すことができるとの言葉に興味を持ち、
久しぶりに使ってみたい気持ちになりました。
正直、オーディオに関する知識は殆どありませんので、上手いこと表現できませんが、
解像感と低音のパンチ、そして立体感が出てくるといいなと思っています。
そこで質問なのですが、
カーペット敷きの部屋での使用を想定しています。
なんらかベースになるものの(ボード等)上に設置するべきでしょうか。
それとも鋭角スパイクを利用して直に設置する方がよろしいでしょうか。
スパイクがカーペットに刺さることは特に気にしておりません。
やはり、姿形からの先入観かもれませんが、地震などでの転倒が気になります。
実際他のスタンドを使っても大差ないのかもしれませんが、少しでも可能性を
少なくするセッティングを教えていただけませんでしょうか。
学生時代に無理をして購入したものの全く使いこなせておらず、お蔵入りにしておりました。
できれば一度は本領を発揮させてやりたいと考えております。
よろしくお願いします。
( FAPS回答 )
このスピーカースタンドは、私自身が愛用していたYAMAHA1000Mでの使用や
約20年前に大流行した国産3WAY大型ブックシェルフを念頭において開発したものです。
当時のスピーカーのスタンドは、デザイン面での整合ばかりを意識した見かけだけ立派なものばかりで
音質的には、共鳴箱に近いものがほとんどでした。
T−TOPスタンドは、音質の改善を最優先に開発したもので、
当社の主力製品Side-Pressスタンドの技術を生かしたものです。
早速ですが、ご希望、ご質問に答えさせていただきます。
T-TOPスタンドは、あくまでもスタンドですので
音色やスピード感等のスピーカーユニットに依存する部分の 本質的な改善は、図れません。
但し、余計な音を出す天板がなくスピーカーの振動を効果的に発散・吸収するために
スタンドの余計な鳴きがほとんど起きず、
結果的にユニットの性格をよく現わした素直な音質が得られます。
スピーカー下部に大きな空間が取れるため、引き締まって明瞭な低音が得られやすくなります。
背面壁から距離を取り、スピーカー間にテレビ等の大きなものを置かなければ、
これまで想像も出来なかったような音場表現と定位間の向上が図れます。
このスタンドの設置に関しては、付属のスパイクを使用することが絶対条件になるとお考えください。
市販のボード等の上に、スパイクを使用せずにスタンドを直起きすると上記の効果はほとんど得られません。
スパイクは、床へ直差しがベストですので、カーペットに直接刺してください。
ちょっと力を入れると簡単にカーペットを貫通し、床板にスパイクが刺さります。
地震に関しては、震度4程度ではまったく問題ありませんでした。
支柱2本側を前面にするだけで、安定性は向上します。
これまでに中越の地震、最近の北関東の地震にあったT-TOPスタンドは、数多いのですが
スピーカー脱落の連絡をいただいたこともありません。
スピーカー底面に穴が開いても構わなければ、スタンドの予備穴を使って木ネジやボルト等で
スタンドとスピーカーを一体化することもできます。
スタンドごと倒れてしまうような大地震では致し方ありませんが、
相当の安心感をもって使用することができます。
お話を伺って、まずは見当違いではないと理解しました。
地震の件も考えているよりも安心できることもわかりました。
FAPS様
過日、T-TOPスタンドを購入から暫く経ってしまいましたが、
なんとかセッティングが決まりましたのでご報告いたします。
設置状態は画像の通りです。
場所は13畳程の洋室で床はカーペット、向かって左の壁が作り付けの棚、右が窓です。
スピーカー中心間隔170cm、背面と左右の壁からの距離が40cm、気持ち内側と上方に振っています。
床、スピーカー側ともスパイクを直接使っています。
スピーカー間にTVがあります(スピーカーとの距離は30cm、防磁ではないと思うので
高さが揃うのを心配しましたが、問題なさそうです)。
家族と共用の部屋なので、これはどうすることもできませんでしたが、スタンドを若干前に出しました。
スピーカーの向きは、最初ストレートでは不自然に感じたので
スタンドの前後で4cmほど差が出るように内振りにし、前も少し上げています。
リスニングポジションまでは2.5mくらいです。
何か問題ありましたらご教示お願いします。
導入から時間が経ってしまったので使用前の印象は大分薄れてしましましたが、
それでもこれが同じスピーカーかと驚いたことを記憶しています。
量感はそのままに分離するべき音が分離して、
また、こんなにも音が前にでてくるようになるものかとびっくりです。
女性ジャズボーカルが多いのですが、非常に聞きやすくなりました(具体的表現が上手くできなくてすみません)。
小音量でも使い物になるようになったのも助かります。
非常にコストパフォーマンスの高い買い物をしたと喜んでおります。
ありがとうございました。
(FAPS注) さらに・・・・こんなお話もいただきました。
さて、T-TOPは良いことばかりで、こうなるとオーディオの使用頻度が上がってきたのですが、
一方でTVを観る家族と場所がバッティングしているため、
別の部屋にもう1システム構築することにしました(嵌ってしまいました・・・)。
物が多い6畳、スピーカーの中心間隔が130cm程度しかとれないというニアフィールド環境です。
・スピーカーはDYNAUDIO FOCUS140です。 (以下省略)
T-TOPスタンドの感想、ありがとうございました。
ご期待に沿えたようで安心いたしました。
DS-77HRも復活させてもらって喜んでいるのではないでしょうか。長く使ってあげてください。
セッティング状態ですが、BESTに近い状態と思います。
特に問題はないと思います。
スパイクや受け座等のロックナットがきちんと締まっているかを時々点検してください。
スピカーケーブルがスタンド支柱に接触しないようにご注意なさってください。
スタンドの前後を逆にすると中低音の出方が変化してきます。
機会があればお試しになってください。
次なる飛躍は、DYNAUDIO FOCUS140で・・・
Side-Pressスタンドが間もなく到着するはずです。ご期待ください。
次のご報告お待ちしております。
FAPS 志賀