FAPS Side−Press スピーカースタンド お客様レポート
神奈川県のT様 ( Focus Audio FS-688 )
Focus Audio FS-688+Side-Pressのインプレッションです。
なお、FS-688はSide-Pressと同時購入でしたので、他のスタンドとの比較はできません。
対象は以前使用していたトールボーイスピーカーで、スピーカー+スタンドでの比較とお考え下さい。
使用環境は約10畳の和室で、後ろの壁から80cm、横の壁から50cm、スピーカー間隔は1.6mです。
まず高域ですが、
音が細かく滑らかで、トライアングルなどの余韻が空間にきらきらと拡散して消えていくのがよくわかります。決してきつくなったり、硬くなったりせず、この辺はさすがRevelatorという感じです。
また演奏の空気感がよく再現されるためか、楽器の表現力が増したように感じます。中域は、ボーカルの伸びが良く、音の分離も良好です。
口はそれほど小さくありませんが、厚みはあります。
低域も、もちろん最低域は出ていないものの、
このサイズからはちょっと吃驚するような量感が感じられます。
以前と比べると、ほんの少し腰高にはなるようですが、膨らむことはありません。
全体としては、音の厚みと適度な温度感を持ち、スピーカー固有の主張を感じさせない、自然の湧き水のような印象を与えるスピーカー+スタンドだと思います。
最後に空間再現性ですが、こちらはさすがに素晴らしいと思います。
ノラ・ジョーンズでは伴奏楽器がぐるりと輪を作って、その真ん中の空間でボーカルが歌います。
またオーケストラでは定位がぶれないため、舞台の床の線がピシッと決まります。奥行き、高さ、透明感とも現時点では十分で、今後細部を見直すことで更に向上すると思います。
欠点は、他の方もおっしゃっていたように、録音のおかしなソフトだと違和感を覚えることですが、
これは仕方ないですね。
FS-688とSide-Pressは幅のバランスもぴったりで(写真写りはもう一つですが)、
ルックスはとても気に入っています。
この組み合わせにしてからCDを聴く回数がぐんと増えました。
御社の今後の一層のご発展をお祈りいたします。どうもありがとうございました。
スピーカーとスタンドを同時に変えられたケースのご紹介になります。
どちらも、様々な視点から検討され、選ばれたとのことでした。
ほぼ期待通りの結果が得られたようで安堵しました。
SP後方に広く空間をとっていただけたことも良い結果に結びついていると思います。
Side-Pressは、フィルターなしで音を再生するイメージが大きく、
ソースの録音状態を極めて明確に表現してしまいます。
別のお客様からの感想ですが
ミキシングのフェーダーの動きまでわかるという感想をいただいております。
再生時のSN比が向上するため、バックグランドノイズのわずかな変化も聞こえてしまうのです。
これを良しとするか否とするかは、お客様の判断によりますが
この特性は、歌手の息遣い、楽器奏者のブレスやビブラート、ピアニストの動きの表現で
極めて素晴らしいものとなります。
私は、ケニーGのソプラノSAXが好きで良く聞くのですが
Side-Pressにしてから彼の類まれとも言える微細な演奏表現に気づき、驚いたものです。
CDを聞くことが増えた・・・ また嬉しい言葉をいただきました。
どうぞ楽しい音楽生活をお送りください。ありがとうございました。
FAPS