2017年5月 長野県松本市のソフィソナント・オーディオ 滝澤様からのレポートです 長野県松本市で営業なさっているソフィソナント・オーディオの滝澤様からサイドプレススピーカースタンドMaestroモデルの導入レポートを頂きましたのでご紹介させていただきます。 ソフィソナント・オーディオ(Sophisonant Audio)さんは、「業界初! スピーカー能率補正機能付きスピーカー切替器」等の ”欲しいけど世の中にない”という要望に応えるためにオリジナルの製品を提供なさっています。 代表の滝澤様は、所有されるスピーカーシステムの一つ、ProAcのStudio100スピーカー用にサイドプレスMaestroスピーカースタンド(プロモデル)をご導入くださいました。 導入は大成功!と書かれたレポートをお送りいただきましたので、原文のままご紹介させていただきます。 マエストロ使用の感想 先ず結論から書くと、導入は大成功でした。 かなり高価な商品なので迷いましたが、購入してよかったです。 私は、6組のスピーカーを切り替えて使用しています。 全てのスピーカーを最適な位置に置くことができないので、なかなか良い音を出すことが難しいです。 それでも時々配置を変更し、パズルを解くように音質の向上を楽しんでいました。 配置を変更するだけでなく、個々のスピーカーの音質向上も必要なのでスタンド・インシュレータなどの改善を少しずつ行っています。 今回はProAcのStudio100用にマエストロを購入しました。購入理由は以下の通りです。 (1) ProAcの実力が発揮できていないので良いスタンドが欲しかった (2) 従来のスタンドは地震の際、落下する可能性が大きいので対策したかった (1)について ProAcは中古で購入しましたが、購入前の試聴では優れた空間表現力がありました。 しかし購入後、試聴の時のような空間再現性を得られません。 配置を様々試してみましたが、良い結果が得られませんでした。 その原因は、スピーカースタンドにあると考えるようになりました。 いつかは、ProAcの実力を発揮できるスタンドを購入したいと考えていました。 (2)について 従来使用していたスタンドは明らかに地震に弱いです。私の住んでいる地域は活断層が近くにあり、いつ地震があっても不思議ではありません。 地震があっても心配ないスタンドにしたいと思っていました。 数年前、サイド・プレス・スタンドを知り、理論的に音が良さそうだと直感しました。 ProAcを試聴した時のスタンドとは構造も考え方もまったく違いますが、サイド・プレス・スタンドで聞いてみたいと思いました。 さらに、地震対策についても考慮しているので好都合です。 スタンドが良いとは思いましたが、価格が高いこともあり購入できずにいました。 しかし、地震対策を思い立ちFAPSのサイトを見ました。複数のモデルがあり、どれを選ぶか迷いました。 私はJazzが好きなのでJazzに最適なRB/SEというモデルが目に留まりましたが、デザインは好みではありませんでした。 そんな時に販売終了間際で特価販売のマエストロを見つけて問合せをし、購入までに逡巡がありましたが、幸い購入させていただきました。 さて使用した感想です。冒頭で書いたように、満足しています。 音質の評価は難しく、できればAB評価したいところです。 しかしサイドプレスは設置に時間がかかるのでサイドプレスと従来のスタンドの音の違いを瞬時に比較することができません。 また、何度もスタンドを変更するが面倒です。 私は6組のスピーカーを切り替えて聞いているので、他のスピーカーとの相対的な比較を行いサイドプレスの評価を行いました。 しかし、マエストロに設置した直後のProAcの音が、大きく向上していたことはAB評価をしなくても容易に確認できました。 マエストロを導入した感想を以下に述べます。これは初期の感想と、他のスピーカーとの相対比較によるものです。 ・ ProAcはすこしくすんだ音だったのが、メリハリのある音になりました。多少、明るく開放的な音になりました。 ・ 音の瞬発力が改善しました。ドラムやハイハットの表現力が明らかに向上しました。 上記メリハリと同様だと思いますが、明るい音になったのは、周波数特性的な改善で、瞬発力向上は時間軸上の改善と感じます。 ・ 意外なことに低音の量感が増えました。 スピーカーが壁や床に近いと低音が豊になりますが、サイドプレスはスピーカーを空中に浮かべる構造なので低音は減ると思っていました。 何故?低域〜高域のバランスが良くなったから? ・ 音場感が向上しました。 すなわち奥行がより感じられるようになりました。 また空間的な上下感も向上しました。またそれと同時に、音の余韻や佇まいが分るようになりました。 今はとりあえず設置しただけの状態で、他のスピーカーがあり理想的な状態ではありません。 よって、さらにに改善できると思うので時間がある時に試してみようと思います。 マエストロ導入によりProAcの音質が向上したので、それをベンチマークとして他のスピーカーも音質改善を図っています。 ProAcがこれだけ改善したのだから、他のスピーカーも、もっと良くできる筈だと認識しました。 スピーカーの並べ方、各スピーカーのスタンドやインシュレータの導入などマエストロ+ProAcを基準としながら行うことができそうです。 ちなみに、使用しているスピーカー切替え器は、スピーカーの能率を補正します。 スピーカーを切替えた時に、能率が高いスピーカーの方が良い音に聞えます。 能率を補正すると、スピーカーの個性の違いを正確に認識することが可能です。 そのためマエストロの音質評価を、他のスピーカーとの相対比較で容易に行うことができました。 以上 ●FAPS志賀の感想 滝澤様、マエストロスピ―カースタンドの導入レポートありがとうございます。 音質の改善が見られ、試聴時の音質基準としても利用できそうな状態とのこと。 お役に立てて嬉しいです。 6種類のスピーカーシステムを同時に設置し、各々の最高の音質を得るというのは極めて困難であり、不可能に近いと思っています。 そのような状態でもマエストロスタンドが基準的存在になりえるというのは非常に嬉しいです。 こちらでも以前は3〜4システムを常設しておりましたが、現在は1〜2システムに制限してより良い状態での音出しを行っております。 2システム設置の状態であっても、左右を入れ替えただけで音質は大きく変化してしまい、1システム設置時の音質とも変化してしまいます。 この辺がセッティングの難しさでもあり、楽しさでもありますね。 (ご参考) こちらではスピーカースタンドの比較試聴のため、AB切り替え試験を行っています。 基本的な方法は、以下で行っております。 ・高音質ステレオ音源の片側だけを使用し、アンプをモノラル状態(片チャンネルのみ)で使用する ・比較スタンド各1台を部屋中央付近に並べて置く ・同一スピーカーを各々にセットする ・アンプのスピーカー切り替えスイッチで左右を比較試聴する ・念のため左右のスピーカーを入れ替えて同様に比較試聴する。 ・スタンド単体使用時の評価を終える。 ・比較するスタンドを各1組を同時設置し、同じスピーカー(計4台)を設置する。 ・ステレオによる比較試聴を行い、更にスタンド位置を交換して比較試聴する。 以上の方法でスピーカースタンドの音質評価を行っておりますが、非常に手間と時間がかかる作業となっております。 ちなみに小型スピーカー同士の比較試聴するためには、スタンドを揃えることが絶対条件となります。 異なるスタンドを使ったスピ―カー単体の音質比較は、まったく意味がないとも思っています。 以上は、スピーカースタンド専門屋の拘りというか、信念でもあります(笑) 今後ともよろしくお願い申し上げます。 FAPS 志賀 ![]() ![]() |