Herbeth HL Compact 試聴レポート@FAPS試聴室
T−TOPスタンドの開発後期の中で紹介させていただいたハーベスのHLCompactのテストレポートを紹介させていただきます。
ハーベスのHLCompactをお持込いただいたS様からも感想を頂きましたので紹介させていただきます。
S様は、現在はディナウディオのコンフィデンスにSide−Pressを組み合わせたものを常用されています。
★最新情報 2011.11.21 ハーベスコンパクト用に新型サイドプレススタンド「マエストロ」のご紹介
下記レポートは、T−TOPスタンド発売直後、偶然にも丁度6年前の2005年11月21日に作成・公開されたものです。
その後弊社では、Harbeth
HL Compact
に代表される中型ブックシェルフタイプのスピーカーにも使用できる大型スピーカー用スタンドして
トルネードスタンド、サイドプレスHS/WLモデルを開発・販売してまいりました。
しかし、ハーベスコンパクトにマッチしたサイズのサイドプレス方式のスタンドが欲しいという根強いご要望を頂いており、
この度、ハーベスコンパクト専用とも言える新型スタンド「マエストロ」を開発・販売をさせていただくことになりました。
マエストロは、T−TOPスタンドに乗ったハーベスコンパクトの再生音とは別次元とも言える優れた再生能力を獲得しております。
圧倒的に広大で奥深い空間表現、極めて自然な音色感、驚くべき解像度を持つ強力な低音域表現等々を得ております。
ハーベスコンパクトの持つ素晴らしい音を残りなく引き出すだけではなく、新たな魅力を持つスピーカーに変身させることができます。
ぜひご検討くださるようお願い申し上げます。
新型サイドプレス「マエストロ」スタンドに乗ったHarbeth HL Compact (FAPS試聴室)
Harbeth HL Compact による聴感テスト (FAPSレポート) 2005年11月21日
発売開始も間もないある日のこと、
お客様の協力を得て、豊かで音楽的な音色で好評のHarbeth HL
Compactによる聴感テストも行うことができた。
Harbeth HL
Compactは、このスタンドの対象に考えていたスピーカーの一つである。
従来スタンドによる再生は、ハーベスの特徴を良く表した音であり、聞きやすいが箱鳴りとスタンドの鳴きが影響し、
中低音の混濁感も含め、独特の響きになっていることが確認できた。
T−TOPスタンドに変えた瞬間に音は一変した。
クリア・鮮明という言葉が似つかわしくないと言っても叱られないハーベスに現代の息吹が付加された。
音楽的な表現はそのままに、部屋の空気感が一変したような広く鮮明な音場に変わったのだ。
持ち込まれたお客様は、驚きを隠しきれない様子。
箱鳴りを意識させる雰囲気は、ほとんど感じられない。
ワイドレンジ感は、ないものに実に自然で聞きやすい音が広がっている。
低音の充実感が見事である。
オーディオを忘れて音楽と安らぎに没頭できる音である。
ハーベスがこのような響きで鳴ることを信じられない方も多いと思う。
これは、ハーベスではないと異論を掲げる人もいるだろうが、
この魅力的な音は、新しいハーベスの音と言いたいと考えるし、元に戻す人はいないと確信する。
Harbeth
HL Compact 従来スタンドによる再生の様子
Harbeth
HL Compact T−TOPスタンドによる再生の様子
S様から頂いた感想です。
先日は、ありがとうございました。
T-TOPスタンドの感想を送ります。
最初に聴かせていただいたYAMAHA NS-700X、
以前にNS-1000Xを使っていたこともありとても興味深く試聴しました。
1000XはNSX-10000用の木製スタンドを用い何種類かのスペーサーを入れ使用していましたが、
アンプが非力だったせいもあり、あの強力なカーボンウーハーを充分駆動することができず、
低音が解れずスピーカーにまとわりついた音、うまく使いこなせず手放してしまいました。
T-TOPスタンドを用いた700Xは、まずステージが見えてくる、
あれだけ苦労して出なかった空間表現が自然に表現されていました。
低域の解像度も充分。デザイン的にも違和感のないマッチングです。
しかし、FAPS様も指摘されていたようにソフトによってはやや音の混濁が感じられます。
当時のスピーカーのある意味でのうるささを感じさせ、表現しようとする情報が過多なため、
かえって何を表現しようとしているのか判らなくなっているような気がします。
続いてHarbeth HL Compact をやや背の低い木製スタンドを用いて試聴。
しばらく使用していなかったせいかやや高域にざらつきを感じさせ、
空間表現はスピーカーにまとわりついたまさにコンパクトそのものの音、
しかし音楽表現はウエルバランスで充分楽しめるものでした。
T-TOPスタンドに変えての視覚上の印象はややスタンドが大きすぎ、バランスの悪いもの。
ホームページ上の写真の方が空間に浮かんでいるようで違和感は少なく感じられます。
しかし、その音は写真のように空間に浮かんでスピーカーとうまくマッチング、
スピーカー、スタンドの存在をほとんど感じさせず、空間表現のその自然な広がりに驚かされました。
音の違いを際立たせるタイプの表現ではありませんが、音楽表現の特徴は非常にうまく表現してくれます。
ミンシュ、パレーの幻想、ミンシュ、マルティノン、プレートルの新旧サンサーンスの交響曲「オルガン付き」、
セルのドヴォルザークの8番など時の経つのを忘れて聞き比べをしましたが、
オーケストラもその広大なスケール感を表現するわけではありませんが、
決して貧弱にするこなく、マルティノンの色彩ゆたかで華やかな表現、
晩年のセルの開放的な表現などバランスよく抜けのいい音で奏でてくれました。
今まで、セッティングなどで自分なりにかなり工夫したつもりで、
そのスピーカーの能力を見極めたつもりのものが、
このT-TOPスタンドを用いると新たな発見があることは間違いないと思います。
FAPS様がセッティング等をさらに詰めることによりHL Compact にどのような表現をさせるか、楽しみにしています。
(FAPS注:S様のご好意により、このスピーカーをお借りしています)
いつも、おいしい食事などありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
FAPS
お借りしているHL Compact、
その後更にセッティングを追い込んで最良と思われる状態で使わせていただいています。
決して刺激的な音を出さない、音楽のコア部分を実に優しく表現するスピーカです。
夜に独りで音楽に浸る時、これを使う頻度が増えています。
現代的な録音ものに物足りなさを感じ、SPを切り替えても戻したくなる・・・
最近の過度な音情報が音楽に浸るのを妨げるているのかな・・・そんな印象すら感じました。
デモ効果を上げることなんてできないスピーカーですが、こういうタイプも持っていたいですね。
さて、T−TOPのセッティングですが、
スピーカーの支持ポイントや支持方法を変えたり、スタンドの前後を逆にしたり、
もちろん設置場所も変えたりと、いろいろと追い込んでみました。
セッティング次第で音が良くなるのは勿論なのですが、
実は、結構ラフなセッティングでも十分に使えることも分かってきました。
非常に(と言ってよいほど)の豊かな音場表現で定位が明確な音になるので
リスニングポイントが広がることがその理由です。
SPの正面ではなく、側面のソファに座っていても自然に聞く事ができます。
これは、このスタンドの一つの魅力かな、と感じています。
今度来られた時には、そのへんのところもお聞き頂こうと思っています。
これからもよろしくお願い申し上げます。