FAPS   T−TOP スピーカースタンド   お客様レポート

   大阪にお住まいのK様 ウエストレイク LC3W10 試聴&導入レポート

今回のお客様は大阪にお住まいのK様です。T−TOPスタンドのご試聴後、ご購入くださいました。

K様は、タンノイの大型SPをメインにお使いになられており
時々今回のウエストレイク社のLC3W10をお使いになられているとのことでした。

LC3W10は、下の写真のように横置きがメーカー標準と言うものです。
K様は、これを18畳の大理石床の部屋で70mmの合板を敷き、200mmの木製ブロックに乗せてお使いでした。
大理石床での使用ということもあり、そのセッティングについては様々な工夫をなされておりました。

今回のレポートでは、試聴前、試聴中の検討経緯、最終的な感想等をご紹介させていただきます。


ウエストレイク社 LC3W10
H30,5 × W53,3 × D33,0cm 質量 31.3kg

試聴貸出し前のK様のご質問内容

当方ただいまシステム総入れ替え中なのです。
ひとつ質問があります。
スタンドは角パイプのアングルかと思いますが、
中に制振のジルコンサンド等で音質調整の必要がありますか。

(以前に)アルミのインシュレーター(30mmX20mmX560mmの角パイプに、
ジルコンサンドをフルに充填のものを使用しました結果、
音が痩せ、高音部が尖り、豊かさや張りが無く、良い結果は得られませんでした。

環境は大理石の床に70mmの合板を敷き、200mmの木製ブロックで聞いています。 
結果は張りがあり、アコースティックです。
希望は今一段の緊張感と、低音部分のかぶりを整理したいと考えています。

FAPS回答

ご質問の件ですが、T−TOPスタンドは中空パイプと無垢削りだし材の組み合わせです。
内部に何かを充填できる構造にはしておりません。
スタンド自体は演奏中に相当に振動しますが、
表面積が小さいため鳴りが極めて少なく充填による対策の必要はありません。
試作段階ではいろいろ試しましたが、何もしない状態が最良でした。

セッティングについてですが、
床材あるいは木製のボードにスパイク直刺しが最もお勧めです。
大理石あるいは御影石との相性はあまり良くありません。

大理石床材とのことなので厚さ30mm程度の木材ベースで大理石の影響を少なくしてください。
お手持ちの70mm板材でも問題ないと思います。
高圧縮MDF等の重めの素材を用いると良い結果が得られます。
大きなベースが準備できない場合は、
厚さ30mm、100mm角程度の板材(黒檀が最適です)を各スパイクの下に置いてください。

スパイクベースの貸出しもご希望ですが、正直言ってお勧めできません。
大理石−金属性スパイクベース−スパイク−スタンドの組み合わせは恐らく最悪の結果になると思います。
ハイ上がりの音調になりソースによっては、金臭くなる場合もあります。

木製ボードの上に設置した場合は、緊張感の拡大と低音部のかぶり防止には相当に貢献できると思います。

試聴貸出し直後にK様から頂いた感想です。


結果は概ね良いのですが、高音部何ヘッルツかにピークを感じますのと、
300、600、1200、あたりに若干の落ち込みがあります。
お借りしていますスタンド、70mmの合板を台座にし、
スピーカー側をスパイクに厚紙で受けています。
そのせいでしょうか、同梱のスパイク受けを使用すればいいのでしょうか。

FAPS回答

周波数的に変化があるとのことですが、音質的に聴感的に何か影響は出ているのでしょうか。
周波数の変化は、別の状態で測定されたものとの相対的な変化ですので
今回はシステム構成も変えているとのことなのでその原因を特定することはできません。

T−TOPスタンド自体が発する音は極めて小さく、
測定結果に現れるようなことはないと考えます。
むしろSPの素直な特性を表現する方向で作用しているはずです。

セッティングについては、台座の使用は問題ないと思いますが、
スパイクを直刺しにしてお使いになってください。
まれにスパイクを使わずにスタンドのベース部分を直置きする方がいらっしゃいます。
この方法は、T−TOPスタンドの特徴を消してしまいますのでお止めください。

SP底面に紙とのことですが、紙とのことですが直刺しまたは1円玉等を使って
SPの振動がスパイクを介してダイレクトにスタンドに伝わるようにしてください。 

スパイクベースもお試しになってください。
この場合、台座ではなくて床に直接セットしてください。



 試聴最終レポート

ウエストレイクLC3W10の試聴は、
床用合板6cm圧に、T−TOPスタンド+スピーカー横置きで、試聴しました。



友人にも試聴させました。結果は大変気に入ったようです。

木製ブロック使用時と比べ、
音離れ良く、床、壁等からも離れ、空間に浮かぶ様に音像が展開します。

スタンド材質の金属音が乗ることなく、
スピーカー底部との設置面を点で支える事で、箱なりを適度に許容させ、
音が詰まる事がありません。

ウエストレイク本来のアコースティックで張りと凝縮感のある音質を発揮できたようです。

床が大理石、壁が木製、広さ18畳ですが、音の広がり、定位感は縦置きの方が良好なように感じます。
メーカーに質問しましたが、本来横置き設計ですが、
試聴の結果、部屋の広さにより、縦置きは否定できないようでした。

使用機種 
マッキントッシュC46、MC402、メリデアンCDプレーヤー、
接続キンバーピンケーブル使用、アンプ間はバランスケーブル