FAPS   T−TOP スピーカースタンド   お客様レポート

 

   DIATONE DS-9Z T−TOPスタンド導入レポート

静岡にお住まいのS様からT−TOPスタンドの導入レポートをいただきました。

S様のスピーカーは、見かけることが少ない往年の名器 DIATONEの
DS-9Zをお使いになっています。

純正スタンドをお使いでしたが、何をやっても「スタンドが鳴っている」状態で調整にも限界があるとのことでT−TOPスタンドを導入されました。

FAPS スピーカースタンド

 

 

 

 2009年3月 T-TOP導入記 第2報 を頂きました。

 T−TOPスタンドのチューニングレポートです。

 

 

 

 

 



御注文時に頂いた問題点は以下のようなものでした。


子どもの頃に実家で気持ちよく鳴っていたDS-9Zを中古美品で手に入れて、管球アンプ(TRIODE TRV-88ST)にて鳴らして楽しんでいます。

純正スタンドは、低域が盛大に膨らんで、音程や音像、定位も曖昧になるのがイマイチで、とにかく、ボンボンボンと低域の振動が喧しく、バランスが崩れている印象です。インシュレーター等でいろいろ調整しましたが、「スタンドが鳴っている」ので、調整にも限界があります。

そんな悩みを抱えながらスタンドを探していたところ、貴社のホームページにたどり着きました。

是非、貴社開発の、天板レススピーカースタンドで、この個性的なスピーカーの潜在能力を引き出してみたい考えている次第です。高さもちょうど良い感じです。

スピーカーと床には傷を付けたくないのと、まだ子どもが小さいので、万が一を考えて、鋭角の足は避けたいので、マンションセットをお願いします。

 


S様から最初に頂いた感想です。

先程、T-TOPスタンド(マンションセット)が、我が家にやって参りました。素早く対応して頂きまして、有り難うございました。

早速組み立てて、音楽を聴いてみました。夜なので、小さな音でJAZZを聴きました。
想像通り、純粋というか綺麗な音がしました。

たとえばアタック音が、生の楽器がそこで鳴っているように、「タン!と鳴ってスッと空間に消えていくような自然な感じ」を、当たり前のように聴くことが出来ます。

純正スタンドでは気になっていた、タンのあとの「ボヤー」とした、何とも言えない響きのようなものがスッキリ消え去っていて、楽器の音色が大変分かりやすく、心地いい音をいつまでも聴いていたいような快感があります。

細かな、かすかな音も、良く聞き取れるようになりました。自然と、演奏現場にいるような雰囲気に浸ることも出来ます。

3次元空間の広がりについては、ちょっと聴いた感じでも、正直、「気持ち悪いくらいに」表現されていると感じました。

オーディオの経験が浅いもので、当たり前のことを知らなかっただけかも知れず恐縮ですが、大げさではなく、目を開けて、そこにただ静止しているスピーカーを見ていると、目の前に居るはずのバンドが居ないのが不思議だと感じる程の立体感を感じました。

スピーカーの周辺からではなく、そこかしこの空間から音が出てくるのです。

演奏者がアイコンタクトしながら音を紡ぎ上げていく様が見える気がしたりもします。

自然と目をつぶって聴き入ってしまいます。

 DS-9Zは、自身の潜在能力を引き出してくれる最高のパートナーを手に入れた様です。

「素晴らしい発明品」を開発して頂きまして、また、リーズナブルな価格でご提供頂きまして、有り難うございます。

年末年始にじっくり楽しんでから、何らかのご報告が出来ますよう、(写真付き)レポート作成を頑張ってみたいと思っています。

 

その後に設置状態の写真を含めた導入レポートを頂きました。

ささやかながら、導入レポートを記してみました。
もう少し、じっくり楽しんでから報告するつもりでしたが、メモ書きのつもりで書き始めたところ、止まらなくなって一気に書いてしまいました。
乱文で申し訳ありませんが、取りあえず第一報として送らせて頂きます。

〜・〜・〜・〜・〜

スピーカー:DIATONE DS-9Z
 スタンド:純正スタンド → T-TOPスタンド(マンションセット)

プリメインアンプ:TRIODE TRV-88ST
(電源ケーブル:ベルデン/マリンコ医療用プラグ(ネットショップ手製))

CD/SACDプレーヤー:DENON DCD-1650AE
(電源ケーブル:DENONのAVアンプAVC-3808の付属ケーブルを転用)

RCAケーブル:ベルデン8412/ノイトリックプラグ(ネットショップ手製)

SPケーブル:WE 16GA

電源:オーディオ用に分電盤(Panasonicの普及品)を独立させ、アースを引いた3ピンの壁コン(Panasonicの普及品)を使用(新築で今回導入)

部屋:W4m×L10m×H2.5m(約24畳)のLDKのW4mの壁付近に機材を設置(写真)

FAPS スピーカースタンド


早速、T-TOPスタンドを組み立てて、音楽を聴きました。
マンションセットの場合は、スピーカーの位置決めと組み立てを同時進行する必要がないので、先にスタンドだけ組み立てて、床面にピッタリ設置、最後にスピーカーを載せて出来上がりです。

本格的な引越の前に、オーディオだけ引っ越して、あれこれ実験してみました。

まもなく、スピーカーの間にはラックと大型液晶テレビが引っ越してきます。
リビングは、壁際に4m×1mのフローリングを敷いてあり、手前3mが畳(1m×2mの大型サイズ)敷きになります。フローリング枠内が、私に与えられた機材設置許可区域になります(笑)。

前方の壁からスピーカーの前面まで約1m、スピーカーの前面から耳まで約3m、耳から背後の壁まで約6mの位置で、スピーカースタンドの比較を行いました。
写真では上手く表現できていませんが、スピーカーはやや内向きにセッティングしています。

FAPS スピーカースタンド


仰ぎ見るとこんな感じです。
右の写真は、純正スタンドとの比較になります。

〜・〜・〜・〜・〜

ベートーベン交響曲第4&7番、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カーマンフィル交響楽団、(88697129332)、SONY/BMG 2007、SACD/CDハイブリッド盤(EU輸入盤)のSACDステレオ層を聴いてみました。

まず、オーケストラの位置が、スピーカー後方の壁の更に5m位後ろ(実際は道路)から更に奥の方に広がっているように感じます。
壁を通り越して、音が部屋の中に次々と跳んでくるような、不思議な感覚です。

子供たちに聴かせると、「何で?スピーカーから音がしていないのはどうして??壁の向こうから音が聞こえてくるよ。」と不思議がっています。
純正スタンドでは得られなかった領域のステレオ効果、スピーカーが消える現象を簡単に手に入れることが出来ていると思われます。

また、楽器と楽器の間に、何もない空間がハッキリと聴き取れるようになるのが、このスタンドの不思議で、素晴らしい効果かと思います。結果、音が重なり合って一塊の音になるような場面で、重なり合う過程が一つ一つ聴き取れるようになります。

純正スタンドの場合、バイオリン群はこの辺り、大太鼓はこの辺り、管楽器群はこの辺り、という大まかな位置取りが、スピーカー周辺の空間の中で、箱庭的に感じ取れる程度でした。それなりに重厚なイイ音がしていたので、一応満足していましたが・・・。

T-TOPスタンドにすると、大げさではなく、バイオリン群→バイオリンの数が数えられる(ような気になる)、という現象が起こります。
一斉にギュイーンと弾きはじめるところでも、全員が寸分の違いもなく同時に音を出すわけではない、という当たり前のことが聴き分けられるようになるのです。

誰かが先に弾き始めて、次々と音が重なっていく様子が聴き取れます。
同じ楽器でも、微妙に音色が異なり、奏者によって演奏に癖がある、ということも耳を澄ませば分かるほど分解能があがっているので、異なる楽器がハーモニーを創りあげていくところなどは、鳥肌が立つような気持ちの良い感覚に浸ることが出来ます。

純正スタンドで聴いていたときには気づかなかったことで、新たな発見といえることがありました。この演奏では、オーケストラを構成している人数が、実は意外と少ないのではないか?ということです。

情けない告白で申し訳ありませんが、私は、生のオーケストラを聴きに行くことが無い上に、オーケストラの演奏についても全くの無知なので、この手の音楽は、もっぱらCD/SACDかテレビの放映で済ませて、それなりの聴き方で満足していました。“オーケストラ”というものに対して何となく抱いているおおざっぱな構成をもとに、音楽を全体でザックリ聴くような聴き方が中心でした。細かな音色とか楽器の音像とかに注目するクセにです・・・。

T-TOPスタンドに変えたことで、指揮者とオケのメンバーが、一つ一つの音を積み重ね合わせながら全体を創りあげているんだという事実に改めて気づかされました。
いつも僅かに音出しが早いバイオリンがいて、彼(彼女?)が引っ張っていく様子、指揮者がそれを上手にコントロールしようとしている様子、などが、再生音(部屋の空気の振動)から情報として伝わってくるのです。

そういう視点でこのSACDを聴いてみると、自分がイメージしていたオーケストラの半分くらいの人数で、緻密かつコンパクトに演奏しようとしているのではないか?という指揮者の意図、やりたいこと、が分かったような気になってきました。直接演奏をしていない指揮者の姿が、存在感を持って浮かび上がってくるような、そんな感覚です。

純正スタンドでは、一塊の迫力音で、きっと大勢で一斉に音を出しているんだろう、的なものであった場面が、実は5人くらいが音を重ねて表現しているにちがい無い、という聴こえ方になりました。


他にも、次々と手持ちのソフトを聴き直しては、聴き入っているところです。
あるJAZZのソフトでは、スピーカーを設置した壁の方角の何もない空間から、楽器の音がポンポン生まれて飛んでくるような音空間が形成されます。
また、あるソフトでは、純正スタンドで聴いていた時は、3人のコーラスだと思って聴いていた曲が、やや後ろに更に2人いて、同じメロディを小さな声で歌っている(に違いない)、という発見をしたこともありました。背後霊でしょうか?(笑)


〜・〜・〜・〜

オーディオの再生では、ソースに入っている情報を100%再生音として再現できることが求められることも多いかと思いますが、DS-9Zの場合、純正スタンドが、いかに空間情報(いわゆる位相の情報でしょうか)を欠落させていたか、細かな小さな音の情報を埋もれさせていたかが、ハッキリと分かりました。

今回のスタンド変更により、わが家のCD/SACDプレーヤーとアンプとスピーカーが、実は、これだけ緻密な音の情報を空間に発していたのだという、大変、嬉しい結果が確認されました。

ようやく、「オーディオを趣味にしている。」と公言できる音のレベルになったかな?という心境です。これなら、電源を拘った甲斐があったというものです。

DIATONEのDS-9Zは、ユニットの大きさの割りに箱が小さな、数の出ていない珍品だと思われます。
中古品でペア8-10万円くらいですが、造りは立派すぎるくらい立派で、現代の高級ブックシェルフスピーカーと並べても、工芸品としての存在感と個性では引けを取ることはありません。

今回のT-TOPスタンド導入により、緻密かつ広い空間再現能力が発揮されることになり、見た目だけではなく、音の性能でも、彼らと十二分に肩を並べられる一級品であることが、あらためて自分の耳で、自分の家で、確認されたと思っています(ショップでの色々な試聴と推定比較してですが)。

音圧のスケールにしても、24畳程度の部屋なら、余裕を持って隅々まで音楽で満たすことが出来るキャパシティがありますし。

DS-9Z が、性能も格好もに最高にマッチした(専用の?)脚のように見えるT-TOPスタンドを得て、どことなく古風で奇抜なスピーカーとして、最高の音を携えて生まれ変わったようです。

本当に、素晴らしいスタンドを開発して頂きまして、有り難うございます。

FAPS感想とPRです。

感想と写真ありがとうございました。
T−TOPの効果が存分に発揮されているようです。
慣れ親しんだスピーカーが新たな命を持って鳴り出したというような感じと思います。

曲種ごとの詳細な感想は、大変参考になりました。一つ一つにうなづきながら読ませていただきました。
空間表現についての感想や音の解像度に関する感想、お子さん達の驚きの声も良く理解できます。
感想文中にも書いてありますが、DS-9Zの持っていた潜在能力がやっと開花したという感じですね。

T−TOPスタンドがS様のオーディオライフのお役にたったようで、大変うれしく思っています。

今後スピーカーの間にラックとテレビを置かれるとのこと、その影響は思っているより大きいです。
大きな反射物と大きな共鳴箱を置くことと同じと思った方が良いと思います。
まず音場感が大きく変わります。場合によっては定位が甘くなるかもしれません。

テレビから極力離すことをポイントにセッティングを詰めてください。
ラックは可能ならSP間にはおかず左右どちらかに置くようにした方が良いと思います。


貴重なスピーカーです。上手にセッティングして末永く愛用なさってください。

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当時のスピーカーをお使いの方は多いはずなのですが、今さらスタンドにお金をかけようとする人は少ないのが実情です。

中途半端な現代のスピーカーを買うよりも、往年の名器を新たな音で鳴らした方がはるかに素晴らしい音を出すこともあるということに早く気づいて欲しいと思っているのですけど、新しいスピーカーに走ってしまうケースが大半です。

試聴室には、大型ブックシェルフスピーカーの598戦争当時の遺産とも言えるYAMAHAのNS-700Xもあります。
このスピーカーは、何らの脚光を浴びることなく消えていったものですが、T−TOPスタンドに乗せて鳴らした音は驚くべきものです。
当時のこの、というよりも他社製品を含めた、これらのスピーカーに対する評価と鳴らし方がいかに中途半端なものだったかを感じることができます。

私自身もNS1000Mを長年使っていました。
当時のオーディオ誌で勧められた「砂入りビロード張りブロックスタンド」、「プチルゴムを積層合板でサンドイッチした重量級ボード」、大小様々な丸太、硬貨インシュレーター・・・・・いろいろ試しましたが、音が太くなって迫力が増すことはあっても、繊細さが増すというものはありませんでした。
音場が良くなったと感じさせるものは、なかったと記憶しています。

T−TOPスタンドは、それらの不満を一気に解決してしまっていると言っても過言ではないと思います。
残念ながらSide-Pressのような耐震能力はありませんが、相当に大きなスピーカーも相当に重いスピーカーでも乗せられます。

大型3WAYブックシェルフスピーカーをお持ちの方は、ぜひT−TOPスタンドを使ってみてください。


                 
FAPS 志賀

T-TOP導入記 第2報 

「T-TOP高層化&足のプチスパイク化の効能」

T-TOP導入により、特に空間表現力が開花し、期待以上の音で蘇ったDIATONE DS-9Zですが、スピーカーの間に大型ラックと大型液晶テレビを設置したところ、この空間表現に支障を来し、不満が出てくるようになりました。

そこで、テレビとラックの悪影響を少しでも改善しようと考えて、これまで、サイドプレスミニで実績のある、高層化実験をT-TOPでも行ってみました。
実験を通じて、幾つか考えたことがありますので、報告を兼ねてまとめてみます。

〜・〜・〜・〜

機材は、導入レポート第1報と全く同じです。
音楽は、例によって、パーヴォ・ヤルヴィのベートーベン交響曲7番を使いました。

まず、液晶テレビの画面が、ブラウン管テレビやプラズマテレビとは違って、ガラスではなく、比較的音が響かない材質のようなので、テレビの悪影響を小さめに見積もり、テレビについては、今回は対策無し、とします。


写真のとおり、ハヤミのオプションパーツを使って、センタースピーカーを置くために、テレビの高層化は済ませてあり、これだけでテレビ周辺の音のこもりは相当解消されているという状況です。

次に、ラックの悪影響について、天板と脇板の音の反射、に注目しました。
FAPSラボの“鮨屋のカウンター実験”を読み直していて、ラックの上にスピーカーを置かなくとも、側(そば)におけば、同じような音の反射による空間表現の乱れが生じるハズである、という考えにたどり着きました。ラックと天板の段差も悪さをしているに違いないのです。

FAPS スピーカースタンド

まず、高層化だけを行いました。既報の‘ロボット足’と同じ要領です。
明らかにステージの高さ方向に広がりが増し、それに伴って左右奥行きとも、立体的に空間は広がっていることは確認されましたが、劇的!という程でもありません。
広くなっていることは確かですが、スッキリと実感できる程クリアではなく、混み合って見通しが悪く、落ち着かない感じがします。

FAPS スピーカースタンド

次に、ラックの上に、側面まで覆うサイズの厚めの「キッチンマット」を敷いてみました。
モヤモヤした音の雑味が取れ、全体的な落ち着きは明らかに向上しましたが、空間の見通し自体は、あまり改善しません。

オケのメンバーが整然と並んでいるというよりも、バイオリンのなかに木管楽器が混ざっているような違和感、団子感が気になります。

テレビとラックが置かれていなかった時のように、ホールの床や壁を距離感を持って意識できる、楽器の直接音と、床あるいは壁からの反響音がハッキリ区別できる状態の空間表現に、近づいていることは確かですが、イマイチすっきりしません。

次に、足のプチスパイク化を行いました。写真の通り、65mmのボルトに袋ナットを履かせて、床に直置きしました。

これにより、T-TOPマンションセットの場合、スピーカー受けに使うゴム足をType35→Type60に変更できるので、さらに高さを稼ぐことが出来ます。


FAPS スピーカースタンド
全て組み替えて、再度、音出しです。

 

標準仕様の床からツイーターまでの高さ:85cm

高層化&プチスパイク化後の床からツイーターまでの高さ:94cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FAPS スピーカースタンド

音を出した瞬間から、何かが劇的(ちょっと大げさですが)に変わったことに気づきます。

霧が晴れるように、スーッとステージが広がり、ステージの床や壁が意識できるようになります。
SACDらしさ?が発揮されて、床からの反響音、壁からの反響音が、直接音から分離してハッキリ区別できる様になり、結果として、ステージの広さが実感できるようになるのです。
消えゆく音の消え方も自然で、ステージの空間的な見晴らしの良さが回復しています。

もともとの機材の性能や性格があるので、楽器の姿がホログラム化するような、輪郭のハッキリした音の像が形作られるようには聴こえませんが、シッカリと芯があって輪郭のない、より抽象的な楽器の音、存在感はあるけれども、楽器としての実在感のない音が、ポカリと空間から生まれて消えていくような、DS-9Z on T-TOPらしい、音空間が形成されています。

この段階で、ようやくスピーカーの存在が消え、テレビとラックの存在も殆ど気になりません。

さらに細かいことを言うと、マンションセットのゴム足の時は、T-TOPが存在感を持って‘良い鳴り方’をしていたのが、足をプチスパイク化した時点で、‘スタンドの存在も消える’ような変化を感じます。

〜・〜・〜・〜

大型テレビと大型ラックをスピーカーの間に置くことで、T-TOPスタンド(マンションセット)の、空間表現に支障が出たことから、今回、応急処置的な対策を行いました。
結果、‘スピーカー下の空間の高さ’の重要性と、スパイク足(まだプチスパイクですが)の重要性を、自分の部屋で、自分の機材で、何より自分の耳で、確認することが出来ました。

以上、第2報として、経過報告を終わります。
これからも、よろしくお願い致します。


FAPS志賀の感想です。

レポート続編の寄稿」ありがとうございました。

スピーカーの間にものを置くと音が変わりますよ! と最初に言った記憶がありますが、その影響を実体験されたようですね。
スピーカー間にものは何もないのがベストですが、生活の中で音楽を楽しむ場合、そんなことは言ってられませんよね。

S様は、ものを置くことによって音が劣化したことを実感されたこと自体が大変良い体験をされたと思います。
この影響の大きさを知らずに、音が良くないのを機材のせいと思いこむととんでもない出費をすることになってしまいます。

そして、この影響がちょっとの工夫や、ほんの数cmの違いで解消できることを体験されたことは、非常に有意義だったと思います。

今回、行われたことは、すべて正解だと思います。T−TOPも本来の使い方に近づいてきました。
スピーカーの内振り加減や、スピーカーに少し仰角を持たせる等の調整を行えば、更に改善されると思います。

ラックのガラス扉の影響もまだ残っていそうですね。
一度外して影響の度合いを確認されると良いと思います。
音響機材は、一般的に箱の中に入れられると通風の劣化以上に音質面での影響が出るようです。

例えばラックの背面、一般的には数mm程度の合板や圧縮材が使われています。
ラックを壁に近づけて使用すると、ラックのBOX部分は共鳴箱として作用し、裏板は共鳴板となります。
音量を上げていった時に何かが震えるような音として出てきます。   等々・・・いろいろあります。

しかし・・・今回行った改善は、多分ご家族に不評でしょう!?

立派な調度家具類が、まるでプレハブ小屋になってしまったみたいで・・・・
これに私のアドバイスを聞いてガラス扉を外して、裏板も撤去してしまったら・・・・
せっかくの素敵な居間が・・・・ 奥様に叱られそうなので、この辺でやめておきます。
銀色のボルト類を黒色に塗って刺激を減らすと良いと思います。

あまり細かいことを気にせずに音楽に親しんでいることが家族の理解を得る一番の早道です。
ありがとうございました。
こんごともよろしくお願いいたします。