FAPS   T−TOP スピーカースタンド   お客様レポート

   埼玉にお住まいのK様からいただいた感想 (JBL JRX115)

今回のレポートも、JBL社のJRX115です。
このスピーカーは、38cmウーハーと大型ホーンによる2Wayでコンサート等で使用するPA用途のものですが、
ご自宅でお使い方も多いようであり、最近T−TOPスタンドの導入例が急に増えています。

参考までにSPEC.を紹介させていただきます。
◆形式:2-Wayフルレンジスピーカー ◆周波数レンジ(-10dB):38Hz〜16kHz ◆指向角度(水平×垂直):90°×50° 
◆最大音圧(1m):128dB SPL ◆許容入力:250W ◆感度(1W/1m):98dB SPL ◆公称インピーダンス:8Ω 
◆ドライバ構成:LF/380mm×1、HF/25mm×1 ◆入力コネクタ:4Pスピコン×1、フォーンジャック×1 
◆仕上げ:黒、カーペット ◆外形寸法:472W×704H×437Dmm ◆質量:27.8kg(1本)

今回は、ご自宅用に新たにJRX115を導入されたK様から頂いたものです。
スタンドも新調を計画されており、T−TOPスタンドも貸出し試聴を申し込まれました。
試聴期間中にセッティングについて、何度かご質問を頂き、最終的にご導入いただきました。
そのへんのやり取りも含め紹介させていただきます。


 K様の1’stインプレとご質問

現状での音調ですが、実は、JBLのJRX115を半月前に購入後は、
床から10センチ上げただけで、しかも夜、本当に小さな音出しか、していません。
SP自体のエージングも未了のまま、T−TOPスタンドを導入してしまったので、
SPの評価とT−TOPスタンドの評価が、混合せざるを得ません。

ですが、私も、長年、オーディオを趣味としてきた経験から、
JBLのJRX115の性能をT−TOPスタンドが発揮していることは、十分、分かります。

現状は、とにかく、中低域〜低域の音のかぶりが皆無と言っても良く、
アンプの能力もさることながら、T−TOPスタンドは、大したものだと思います。

38センチ+ホーンの2ウェイというと、低音モコモコ、迫力一点張りの頭悪い?系、
力任せサウンドを想像してしまうのですが、そんなことはなく、ホールのエアーがあり、
音像と音場がリアル、低音域が多いという感覚は全くありません。

欠点は、やや、音が固い、単調ということですが、
そもそも、こういう形式のSPは数ヶ月鳴らさないと、マトモには鳴らないはずなので、
これは、SPのエージングとして、時の経過を待つしかないのかもしれません。

現状、手持ちの、ローゼンクランツのエコベイビーという、最廉価のスパイク受けで聴いてます。
コレは、真鍮ですが、不思議と金属臭が無く、まあまあ、goodです。

そこで、質問なのですが、黒檀ベースがお薦めとのことですが、厚み・幅・奥行きはどの位を想定していますか。?
今日、池袋の東急ハンズに行って来たのですが、売ってるモノは、思ったより、小さめだったもので……。

また、ベースを変えたら、結果をご報告します。



FAPSからのご返事

ご質問の黒檀ブロックですが、推奨寸法は、100mm角、厚さ25mmです。
市販されていないので銘木店に特注するしかないと思います。

ホームセンター等で100円程度で売っている30mm角の黒檀ブロックでもそれなりの効果はあります。
安定性が不足なのが問題ですが、金属インシュを使うよりは良い音がします。

SP下部は、どの方法で受けているのでしょうか?
1本足部分を付属の受け座に替えると、音質的に柔らかい方向に変わりますのでお試しください。
ベースを変えた結果のご連絡を楽しみにしています。

余談ですが、
T−TOPを使用することで往年の大型3WAYブックシェルフが新しい音を得たというお声を沢山いただいております。
その大半は、K様がおっしゃるように
中低域〜低域の音のかぶり、こもりが一掃され、空間表現が別物のようになったと喜んでおられます。

今までの大型ブックシェルフのスタンドは、背が低く、スタンドというより単なる置き台でして
SPの実力を殺す方向に作用していたように思います。
非常にもったいないことだと思っています。

試聴室に置いてある、YAMAHAのNS700X・・・
20年前の59,800円の31cmウーハーの3WAYですが、
T−TOPに乗せた音を聞かせると皆さん非常に驚かれます。

最近の優秀なSPと比べても遜色ない音と言うお声も聞かれます。
エンクロージャーとバッフルの表面が硬質ビニール貼りで表面反射音の影響が多かったため
バッフル全面にフェルトを貼り付けていますが、
これだけの改造で音のクリアさが信じられないほど改善されました。


その後、K様は、ネット上の銘木販売店をお調べになり、100mm角、厚さ25mmの黒檀板を入手されました。



K様からの2度目の質問

ところで、当方、和室6畳なのですが、畳と黒檀の間に、板を敷こうかと思っています。
50センチ×50センチ位。
フィンランドバーチか、MDF位しか、思い浮かばないのですが、
何か、お薦めというか、導入して好結果だったモノがあったら、教えてください。
特に急いでいるわけではありませんが、よろしくお願いします。



◆FAPSからのご返事

畳に敷く板ですが、安定性に問題がないのであれば黒檀だけが良いと思います。

板を敷く場合は、OAフロアの板材に用いるMDFのような厚さ25mm程度の重いMDFが良いです。

これは、当方で絨毯の上に置いて使用したことがありますが、割と落ち着きのある音が出ていました。

蛇足ですが、大理石、御影石等の石材は使わないでください。
当社のスタンドとのマッチングは良くありません。



K様の試聴終了時の感想

FAPS様 こんにちわ。
安定性には問題がないので、黒檀だけで使ってます。

SPがホーンのうえ、何とも新品なのですが、少しはこなれた音になり、
クラシックもまあまあ、聞けるようになってきました。

数日たって黒檀ともなじんできたようです。

オケのティンパニーの空間表現 叩いた瞬間とその後の胴鳴りと周囲の空間への響きというあたりは、
やはり、T−TOPの賜ではないかと、思います。

ピアノも同様、いわゆる、空間というか、音場の表現が印象的。
アタック→ディケイド→余韻てな感じですかね。
また、反面 ボーカル等の音像もリアルなので、要は、いい買い物をしたなーという感じですね。

とはいえ、全体にはまだまだ大味なんですが、
38センチのホーン2ウェイなので、年内位には、SPのエージングも一段落かなと思っています。

そのころ、再度、感想等を送りたいと思っています。

あっ ひとつ、書き漏れました。

一番、便利なのは、SPの水平だしが実に簡単なこと。ねじを回すだけですからね。
以前の小型SPでは置き台に厚紙を入れたりして本当に大変だったんです。




スピーカーのエージングが進むにつれ変化がでると思います。
年末ごろにどのような音になっているのか、楽しみです。


FAPS 志賀