FAPS Speaker Suspention System 覚醒 組み立て・取り扱い説明書 (Ver.1.2)
この度はFAPS Speaker Suspension System 覚醒 をお求めいただき、ありがとうございました。
本説明書は、Speaker Suspension System 覚醒 の組立て方法と取り扱いの方法について記述したものです。
本書は基本的な組み立て方法についてご説明いたします。 ※本マニュアルは、随時更新させていただいております。
1.Speaker Suspension System 覚醒のご使用に際してのご注意事項
●転倒に関すること
Speaker Suspension System 覚醒 は、ベース上に機材やスピーカーを乗せる方式の支持構造体です。
大きな地震や人の接触により脱落・転倒する可能性があります。
使用に際しては、機材重量・寸法とのバランスを考えてお使い願います。
地震等の災害発生時は、スピーカーを下し安全な場所に置く等の処置を講じてください。
●スピーカー表面塗装の損傷等について
本ベースの受け座・支持座には硬質ゴムを使用しています。
光沢塗装等の表面塗装が行われているスピーカーに使用した場合、接触痕が残る可能性があります。
●スパイクの使用禁止について
本製品の軸部分の座部分はスパイクに置き換えることも可能ですが禁止といたします。
鋭いスパイクにより足や
手指等を負傷する可能性もありますが、
揺れの収束時間が著しく長くなり、不安定な状態になります。必ず標準の座をお使いください。
スパイクの使用は、正規の使用方法としては認めておりません。
●発錆について
本スタンドは、スチール製です。
結露する場所、湿気の多い場所でのご使用、素手での取り扱いは、錆発生の原因となりますのでご留意ください。
2.Speaker Suspension System 覚醒の形状と組み立て方法について
本商品は、組立済みの完成品 及び お客様がご自分で組み立てるキットの形で販売いたします。
本マニュアルではキットの組み立て方と完成後の使い方をご説明いたします。
完成品形状
本製品は、フレームを上下からナットで締めつける構造になっています。
組み立て時は、上下にスパナを使いしっかりと締め付けてください。 ※本商品には13mmサイズのスパナ2本が標準付属しています。
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フレーム穴部となじみにより使用開始数日でナットの緩みが発生することがありますので、点検の上、増し締めを行ってください。
また使用時のスピーカー振動に伴いネジ部の緩みが発生いたします。
異常がない場合であっても、定期的にスピーカーの取付状態等を確認するようお願いいたします。
付属品の確認 下図は標準構成品の部品です。
ご注文時のお客様ご要望により変更する場合もあります。
標準付属品の説明
・支柱(M8サイズ ロングボルト 全ネジ ユニクロメッキ仕上げ) 6本
・T型フレーム 4枚
・下部座 6ケ
・上部座 85タイプ: 6本 (標準では4本を使用。2本は予備となります)
・上部座 55タイプ:2本 +取付用50mmロングナット2ケ (フレーム取付用 予備ボルト25mm 2本付き)
・ナット : 50ケ (予備6ケ含む)
・13mmレンチ 2本
・説明書兼保証書 (本書) 1部
3.基本的な組み立て方法について
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6本の支柱にナットを取り付けます 下側はボルト端面から100mmの位置 上側は10mmの位置に揃えます。 *正確に合わせないとフレームの歪みの原因になります。 |
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ナット位置とTフレームの関係は左図のようになります。 |
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左図のように支柱とフレームを仮組みします。 |
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必ず平らな場所で組み立てを行ってください。 締め付け用のナットを取り付けていきます。 上部の1本足部分には50mmの長ナットを取り付けます。 指先で全てのナットを締め付けます。 床への接触状態が変わらないように、フレームを挟むナットを2本のスパナで均等に締め付けます。 <重要> 一か所を一度にきつく締め付けずに各部を順番に均等に締め付けていきます。 作業中に上下のT-フレームの下部4か所が床に均等に接触しているようにします。 |
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2本のスパナを使い固く締め付けます。 作業途中で、3本の支柱がひねられるような形になってしまうことが多いので、床面との接触状況を見ながら作業してください。 平行が崩れてしまった場合は、ナットを緩めナット位置を再確認してから改めて締め付けてください。 |
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下部の支持座を取り付けます。 本作業は必ずフレームへの支柱取付完了後に行ってください。 ボルト先端が当たるまでしっかりとねじ込みます。 2本のスパナでナットを固く締め付けて 受け座を固定します。 6か所を同様に取り付けます。 |
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下部座の取付終了状態 |
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支柱・フレーム・下部座の取り付け状態の確認 上部のフレームがほぼ水平になっていること、 3本の支柱が平行になっていることを確認してください。 100円ショップ等で売られている簡易なもので良いので、水準器を使って確実な確認を行うようにしてください。 床面が平らでない場合、傾いている場合 床に立てた状態でフレームに水準器を乗せ、 フレームが水平になるように 下部座の高さを微調整してください。 |
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上部フレームに受け座を取り付けます 長ナット部分には、予めナットを取り付けた短い受け座(55タイプ)を取り付けます フレーム後部の穴部分に長い受け座を取り付けます。 穴位置はスピーカー幅に合うように選択してください。 受け座の直径は約40mmです。 スピーカーの幅から40mmマイナスした値が軸中心間の距離になります。 幅200mmのスピーカーの場合は、内側の(写真の)穴に取り付けます。 真ん中の穴はスピーカー幅約250mm、 外側の穴はスピーカー幅が300mm以上の場合に適合します。 部品取り付け終了の状態 全体に歪みが出ていないこと、 フレームの水平が出ていること、 各部がしっかりと固定されていることを しっかり確認してください。 ★ 重要 使用開始当初は部品間の馴染みにより、ナットが緩むことがあります。 使用開始の数日後に改めて確認をお願いします。 |
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奥行きの小さなスピーカーを使う場合 写真のように使っていない付属の受け座を写真のように取付けます。 スピーカーの奥行きが大きい場合 (オプションとなります) 後部の2本支柱部分に前方支柱と同じように長ナットと短い受け座を使用します。 この使い方が必要と思われる場合は、ショップ側にご相談願います。 |
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部品取り付け終了の状態 |
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左右の高さが合っていること、平行になっていることを確認します。 完成状態 完成品は、この形状で発送されます。 |
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スピーカーを覚醒に乗せます。 必ず覚醒の左右の中心にスピーカの中心が来るようにしてください。 真上から下を眺め、フレーム後部とスピーカーの間隔を左右で目視で揃えるようにするとやりやすいです。 スピーカー側板から受け座端面までの距離をスケール等で測り、左右が等しくなるように微調整してください。 前後位置は、覚醒全体の揺れが一番少ない位置にします。 最初は手前1本の受け座がスピーカー前面から20mm程度奥に行くように置いてください。 手で前後に揺すり前後均等に揺れるようにしてください。 前後どちらかに偏ると倒れやすくなってしまいます。 ※バッフルが厚いスピーカの場合は、バッフル下部ではなく、箱の底板で受けてください。バッフル下部で受けると音質影響が出ることがあります。 床面からスピーカー底面までの高さは、約60cmとなります。 上部受け座の高さを加減することで全体の高さを変更することもできます。 ※ 更に高くしたい場合は、下部座のねじ込み深さを変えることでもできます。フレームが必ず水平になるように調整し直してください。 |
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幅の狭いスピーカーを使うと受け座が外側にはみ出します。 この場合は左右のはみ出し量を揃えてください。 ※注意 はみ出し量が10mm以上となる場合は、振動等で外れる可能性がありますので、覚醒の使用はおやめください。 奥行きの小さなスピーカーの場合は、 手前の1本受け座をフロントバッフルのすぐ近くに来るようにして、全体を後ろにセットするようにしてください。 |
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SSS覚醒 完成品 スピーカ取付状態 |
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実際の使用イメージ 前後左右の空間を十分に確保して設置してください。 スピーカー中心間距離は2メートル前後、 スピーカーは平行設置を推奨いたします。 |
4.Speaker
Suspension System 覚醒の日常点検について
(1)使用中の点検頻度について
・本ベースはフレームをナットで締めつける構造となっているため、使用に伴いネジ部の緩みが発生いたします。
・外観的に異常がない場合であっても、数ケ月に一度程度の頻度でナット部の緩みの有無を確認するようお願いいたします。
・スピーカーの入れ替えやベースの移動を行った場合には、必ず各部の取付状態の確認と手直しを行ってください。
(2)使用中の点検方法
・スピーカーを前後左右に揺すって頂き、大きなゆれがないことを確認してください。
・必要に応じスピーカー位置の修正を行ってください。
5.販売元、保証について
●製品に関する問合せ先
電話 0294−42−9641
FAX 0294-32-5025 |
出荷確認印
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●保証について
保証期間 : 納入後1年間 納入年月
・通常の使用において支柱の折れが発生した場合は、当該部品を無償交換させていただきます。
下記項目は保証対象外となります。
・使用に伴うフレームの曲がり
・受け座及び押し座等による、スピーカー・床面の傷、塗装等の損傷
・発錆、支柱ネジ溝の破損
・地震・事故等による転倒、脱落等により発生した人身・機材等への各種損害
・出荷確認印のないもの