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 FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒 導入レポート

群馬県在住 O様の覚醒 導入レポート 

INOUE KI 20スピーカーを乗せた。もはやSSS覚醒なくしては考えられない

続編ー1 :  覚醒しました!

続編ー2:  アンプにT-BASE H100を使用    音楽に集中できない迷宮から脱却できた



● 群馬県にお住いのO様からのご依頼内容

SSS覚醒の購入を検討しています。
高さ545・幅300・奥行き230
コーンにリブの入ったと特殊なスピーカー、INOUE Ki20 です。

御社の過去の製品では、上記スピーカーのユーザーが何名かいると思いますが、SSS覚醒でよろしいでしょうか?
他にお勧めがあればお願いします。

主に、女性ボーカル中心で、クラッシックやジャズなどアコースティックものも聴きます。
部屋は専用のリスニングルームで床も補強してありますが、2階のため、あまり良い条件ではないと思います。



● FAPS志賀 回答


スピーカーサスペンションシステム SSS覚醒のお見積り依頼ありがとうございます。

お使いのINOUE KI 20との相性も良く、想像を超える音が出てきます。
従来は弊社のT-TOPスタンドが使われていましたが、覚醒を使った音質はさらに素晴らしいため強くお勧めいたします。
また販売中の製品では、利用可能なものは覚醒のみとなります。
まだ少数ですが他のイノウエユーザ様からもご注文を頂いており、今後の主流になると思います。

覚醒は床への振動伝達が極めて少ないので、部屋の影響もあまり出ません。
2階での使用でも全く問題なく、逆に階下への低音の影響も少なくなります。

使い始めは、スタンド鳴りと床鳴りがなくなるため、音量が減ったように感じると思いますが、
パワーを少し多めに入れると本領を発揮するようになります。
床鳴りによる混濁もなくなりますので、音量を上げても快適に聴けるようになります。

異常なほどの描写能力があり、この音源にこんな音が入っていたのかと驚くほどの表現力があります。
風のように軽く舞う重低音等々想像をはるかに超えた素晴らしい音が出てきます。ご期待ください。

覚醒はお使いのエンクロージャーのサイズとも良く合うと思います。
若干背が高めなので、上部受け座を目いっぱい低めのセッティングにして約5cmほど低く組ませていただきます。

奥行きも大きめなので、次期バージョン用の新型フレームを先行使用させていただきます。

● 発送した 特別版 SSS覚醒の概要

お使いになられるスピーカーの奥行きが230mmとの情報を受け、時期ロットから使用する予定の新仕様のフレームを上部に使用しました。
幅広で奥行きと重さのあるスピーカーへの対応能力を加えたフレームです。

sss覚醒 新フレーム外観


同時に箱の高さがあるため、標準仕様のプロ85受け座ではなく、プロ55受け座に変更し、更に下部座の部品仕様を変更、
全体で約50mmの高さ減を行いました。

※ FAPSではご注文・ご依頼の都度、お客様の環境に合わせた仕様のご提案を行っております。




● O様のご感想

SSS覚醒について、簡単ですがようやくレポートできる状況になりましたので、ご報告申し上げます。

FAPS SSS覚醒 Inoue ki20

今までのスピーカースタンドと置き換えて音出してすぐに、今まで感じていた床なりがほとんどなくなっていることに気づきました。

階下の部屋への低域の音漏れもほとんど解消しています。

また、今まで左右のユニットの個体差だと思っていたエネルギーバランスの偏りが解消されたことも驚きでした。



ただ音の艶や響きが失われてしまい、先日まで試行錯誤していました。
最終的には、壁面の吸音パネルや拡散パネル等のルームチューンをやめて、小さな拡散系のアクセサリーを壁面に貼るだけの最低限の対策にしました。

その結果、高解像度、ワイドレンジで、ボーカルが中央に浮かび、バックがその後ろから壁面いっぱいに回り込むような再生ができるようになりました。

どうやら、今まではスピーカースタンドやインシュレータの共振を誤魔化すために吸音等をしていたようです。
 
FAPS SSS覚醒 Inoue ki20

また、真空管(しかも多極菅)の無帰還プッシュプルアンプという特殊なアンプのため、
低域のダンピングは諦めていましたが、ベースもきちんと音階を刻み、ダンピングよく、しかも伸びのある低域再現となりました。

また、高さのあるスピーカーに合わせて調整していただいたおかげで、高域の伸び、解像度とも圧倒的によくなりました。

ということで、もはやSSS覚醒なくしては考えられません。

FAPS SSS覚醒 Inoue ki20
   <O様がお使いのシステム装置の外観>

欠点は、見た目と、触ると揺れるのが頼りなく感じることくらいです。

もともと、見た目が良くないスピーカーを使っている私としては、あまり気になりませんが。



● FAPS 志賀の感想

SSS覚醒の感想ありがとうございます。

欠点と言われる「揺れ」、これがあって初めてこの音が出るので苦笑するしかないです。
床鳴りの消滅も覚醒が柔軟構造であるため実現できたものです。

いずれにしてもお役にたてたようで安心しました。
音数が圧倒的に増えているのも実感されると思います。
聴きなれた音源からの再発見も楽しいものです。

吸音系のルームチューニングを外したのは大正解だと思います。
そこに気が付かれて良かったです。
音楽を生き生きと楽しむためには、拡散反射系のものを使った方が良い結果を産むと思ってます。

私の部屋は響きの多い部屋なのですが、あえて反射系の自社製パネルを使って響きを調整しています。

現在のアンプベースはスピーカー台の転用と思われますが、真空管アンプの場合は、FAPS T-BASE H100A をお使いいただくことにより
覚醒と同様な効果が得られ、真空管内部共振による残響感が激減し、非常にクリアな音質が得られます。
ぜひご検討なさってください。

究極の高音質 3点支持ベース FAPS T-Base (family-arts.com)

それにしても天井が高く広くて羨ましいお部屋ですね。
イノウエのスピーカーが実に伸び伸びとした音楽が聴こえて来るのが目に見えるようです。
末永くご愛用くださるようお願い申し上げます。

     FAPS 志賀 記


続編ー1 :  覚醒しました!

先にお送りさせていただいたスピーカースタンドSSS覚醒のレポートを訂正させてください。

 文字通りスピーカーが「覚醒」しました。

 先にレポートさせていただいたように、SSS覚醒の使用により、低域や広域の改善が見られましたが、音の艶や響きが失われたように感じたため、吸音系のパネルを外して、拡散系のパネルを試したり、拡散系のアクセサリーを試したりして、とりあえずこれでよしとしました。

最初の状態 → パネル撤去 FAPS SSS覚醒 Inoue ki20


 その後、アンプ下にT-BASE H100を設置してさらに改善し、今までうるさく感じていた音量よりさらに大きな音で音楽を聴けるようになりましたが、特定のCDで部屋に特定の帯域で強調されたような響きを感じました。

 その時、志賀様のコメントに
「音楽を生き生きと楽しむためには、拡散反射系のものを使った方が良い結果を産むと思ってます。
私の部屋は響きの多い部屋なのですが、あえて反射系の自社製パネルを使って響きを調整しています。」
とあったのを思い出しました。

 私のリスニングルームも全面プレスターボードの上にシナベニアを貼った作りのため残響が強いのです。
 そこで再度、拡散系のパネルを設置して、位置を調整してみることにしました。







 すると、写真のように、今までより両サイドのパネルをスピーカーから離して左右の壁面近くに設置することと、中央のパネルの角度を調節することで、問題のあったCDも自然に聴けるポイントが見つかりました。

 その後、別の高音質とは言えないCDを何気なくかけた瞬間、まさにスピーカーが「覚醒」しました。

 嘘のようにスピーカーの存在は消え、どんなに大きな音を出しても破綻せず、まるで歌手がそこで歌っているかのように感じます。
低域・高域とか、定位・音場・奥行きが改善というレベルではなく、いきなり生演奏が始まったように錯覚するほどでした。
(あくまで、私の装置での拙い経験の中の話ですが)

 志賀様のアドバイスやおっしゃった意味が初めてよくわかり、ホームページに書かれていることは決して大げさな表現ではないと思いました。



続編ー2:  アンプにT-BASE H100を使用      


 T-BASE H100 の組み立て、設置が完了したので、ご報告させていただきます。

 まず、現用のアンプですが、6550プッシュプルで、UL接続・三極管接続と、NFB量がなしから3段階で切り替えられるものです。
 イノウエのスピーカーとの組み合わせでは、UL接続・無帰還で聴いています。この設定で聴くと非常に音離れがよく、現代的な音がするのですが、NFB有りと比較すると高域に少し歪み感というか荒さが感じられます。

 また、インシュレーターも金属製のスパイクとスパイク受けが一体型になったしっかりしたものが最初から付いていて、今までもボード等をいくつか試しましたが、あまり音質の変化はなかったので、とりあえず木製のボードとインシュレーターを組み合わせて設置していました。



 今回、今までの使用していたボードと木製インシュレーターを外して、アンプの底板に直にT-BASE H100のゴムが当たるように設置して見ました。



 音を出した瞬間、これが真空管アンプの音?と思うくらいクリアでS/Nの良い音になり、驚きました。

 高域の歪み感もなく、今までよりはるかに伸びています。
低域のダンピングもさらに改善していて、今までスピーカーのバスレフの共振だと思っていた特定の帯域でブーミーさが改善し、非常に低い帯域まで伸びるようになりました。

 下手なソリッドステートのアンプより、よくできた真空管アンプにT-BASE H100の方が良いのではないかと思いました。

 イノウエのスピーカーとSSS覚醒・T-BASEとの組み合わせで、今まで、今まで海外製の大型スピーカーや重量級のアンプ、高額なケーブル・アクセサリを何度も入れ替えては思うような音が出ず、音楽に集中できない迷宮から脱却できたように思います。
 
ありがとうございました。


● FAPS 志賀の感想

レポートの続編と追加、ありがとうございます。ますます良くなったようで、嬉しいです。

部屋の部分的吸音はスポット的な音の谷間を作るので色気が失せやすいと感じます。
その点、響きの良い部屋での反射系パネルは使いこなし次第で全体のバランスを整えられます。
アドバイスがお役に立ったようで嬉しいです。

アンプベース、これは効いたでしょう!

そんなもの・・・と思う人(実は私もでしたが・・)がほとんどですが、使った人はショックを受けるようです。
余計なことして苦労して、結局無駄な努力や投資だったと・・・

私は原理的に真空管アンプには良いはずと思っていましたが、石アンプにも効く!という声が出てきています。
そちらも近日中にレポートとして出します。


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