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 FAPS スピーカー サスペンション システム   覚醒

都内在住 TK様のSSS覚醒(キット)の導入レポート

続編   都内在住 TK様のSSS覚醒の導入レポート (Diatone DS-4NB70編) 


キット組立で一苦労したが・・・どんなに高価な大型フロアー型スピーカーでも

「覚醒+小型スピーカー」の前では顔色を失います。

FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒



都内在住のTK様は、サイドプレススピーカースタンドSKYのユーザー様ですが、今回は新製品のSSS覚醒をお求め下さいました。

床面がフラットかつ水平でないため木製ボードを使うこと、傾きの微妙な調整をご自分でなさりたいこと。
キット組立も経験したいこと、多様な使い方を試されたいとの理由で、オプションの受け座4本を含めたキット品をお求めになりました。

組立時に苦労されたことを含め、実際に使われた感想を頂きましたのでご紹介させていただきます。


ファミリーアーツピュアサウンド 志賀 様

以下簡単ですが導入直後の感想です。

FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒

今回使用した機器類は下記です。

CDプレーヤー:Technics SL-G700   https://jp.technics.com/products/sl-g700/

アンプ:SOULNOTE A-0    https://www.kcsr.co.jp/detail_a0.html

スピーカー:フィディリティムサウンド NC7_MAOP ウォールナット    http://www.fidelitatem-sound.jp/fidelitatem-NC/n_detail_NC7.html

スーパーウーハー:ECLIPSE TD316SWMK2    https://www.eclipse-td.com/products/td316swmk2/index.html


組み立てについて

・ナットを下側はボルト端面から100mmの位置、上側は10mmの位置に揃えてもすぐにズレてしまい、又、ボルト端から計るのも難しく、寝かしながらフレームを水平に歪み無く組み立てるのは無理でした。

私は仮組をして平らな人工大理石の上に直立させ、大理石からメジャーでフレーム迄の距離を測りフレームが平行になる様にナットで調整しながら組み立てると上手く行きました。

FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒 FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒

床とのがたつきや水平は下部の支持座で調整しますが、スタンド単体で調整すると軽すぎて今一判らない為、
スピーカーを乗せて重量がかかった状態でがたが無い様に脚部を微調整すると良かったです。

FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒

使用しているスピーカーがウォールナットの無垢材で板に思いのほか凸凹があり、スピーカー底部と受け座を微調整で密着させるため、3カ所共オプション購入した長ナットと短い受け座で支持しました。

FAPS スピーカー サスペンション システム 覚醒


良い点

・スタンドを替えただけで、市販プレスCDをマスターCDRに替えたかと思えるほどの圧倒的な違いを見せます。
・逆に考えると市販プレスCDにこれだけの音楽情報が入っていた事に驚きを隠せません。
・オーディオ装置の存在が無くなり、演奏録音されたその場に居るような感覚を受け、アコースティック楽器の素の美しさが聴こえてきます。
・今後のスピーカー選びは「覚醒」で使えるブックシェルフスピーカーを選ぶべきです。
 どんなに高価な大型フロアー型スピーカーでも「覚醒+小型スピーカー」の前では顔色を失います。

悪い点

・地震には弱そうで、足元を揺すられると容易に倒れそうです。
・どんなに音が激変すると言われても、FAPSの製品コンセプトを理解しない人は、見た目の第一印象で却下すると思われます。
・モニター的な要素が強まるので、元々モニター的な音を追求したスピーカーでは音が突き詰められすぎて音楽が楽しめなくなるかもしれません。

サイドプレスSKYとの比較(個人的な好みでは)

・良い意味で音が若干美しく脚色される「SKY」はボーカルやポピュラー音楽に向いています。
・録音現場の空気感迄再現できる「覚醒」はモダンJAZZやクラシック音楽に向いています。
・私は生楽器の音色を聴いているのが好みで、クラシック音楽の器楽曲、室内楽、声楽、雅楽を主に聴きますので「覚醒」を選びます。

個人的に「覚醒」を使う前提でスピーカーを選ぶとすれば

・覚醒に乗せた場合の音の変化を考えると、どちらかと言えば音楽的な要素が強いスピーカーを選ぶと素晴らしいバランスで音楽が奏でられそうです。
・候補
Harbeth HL-Compact7ES-3 XD(H520xW271xD310mm 13.2kg)
https://www.mplusconcept.com/hl-compact7es-3-xd
日本で未発売ですが
Harbeth M30.2 XD(H460xW277xD275mm 11.6kg)
https://harbeth.co.uk/m30-2-xd-loudspeaker/
のいずれかに上杉研究所の真空管アンプとの組み合わを生涯最後のシステムとして妄想しています。



FAPS 志賀 回答より

水平組立ては無理でしたか。私は、基本的にマニュアルの方法で水平組立をしています。

ただしナットの場所はご指摘の通りで、すぐに動いてしまい、締めた時にも動いてしまいます。
そのため私は専用の長さ合わせ&固定用の治具を製作して組んでいます。
もちろん締め付けは少しずつ、水平を見ながら順序を付けてです。
それでも数回はやり直しになる場合もあります。
締め付けもしっかりやらないと揺れやすくなります。

慣れと勘が必要であり、難しいというか面倒なので完成品をメインに売ることにしたのです。
正確な組み立ては意外と難しいことを含め、補足情報として出すようにします。

良い点と悪い点は、私とほぼ同じです。

地震に対しては意外と耐性があるような気がします。跳ねながら歩くような感じになると思います。
少なくとも普通のスピーカースタンド、特にインシュレーターをかましたものはいきなり落ちますから。
覚醒は受け座が滑りにくく、支柱に粘りがあるので若干強いようです。

外観で売れないだろうという部分が商売的に最大の問題ですが、多分解消できないです。
豪華な現代オーディオ機器の中に覚醒を入れられる方は極めて少数だと感じています。
音を聴けば誰もが今まで何をしていた・・・と感じるはずです。認めたくなくても。
何も感じなければ、オーディオ止めた方がいいですよ! と言いきれます(笑)

口コミ等で良さが広がるのも待つしかないです。
まあ、サイドプレスも同じで酷いことを沢山言われましたので慣れてます。

好みは別としても大きく音が変わりますので、違う音、聴いたことのない音を体験しましょう! 
というような推し方もしようと思っています。

SKYとの比較も同意見です。
覚醒は録音の良いボーカルものを聴くと本当に鳥肌ものです。

覚醒向きのスピーカーは、ある程度傾向が分かってきました。
箱鳴り系を含め、基本的にある程度の箱の大きさがあり、高能率でコーンが軽く、動きが早いものが向いてます。

比較的高能率のシングルまたは2ウエイ程度のスピーカーが最も効果的ですね。
かつてのオーディオ最盛期の少し前に作られたモデルが狙い目です。
私のハーベスのコンパクト7(7ES-3の原型モデル)も良い感じで鳴りますが、樹脂コーンの癖も良く出てしまいました。
紙コーンの方が自然な感じがします。



ファミリーアーツピュアサウンド 志賀 様

なるほど軽いコーン紙が良いようなのですね。
今使っているスピーカーユニットはコーンの軽さだけなら負けませんので、ばっちりマッチしたようです。

昨日一日聴いていましたが、私が良く聴く音楽を常識的な音量で聴く限り、SOULNOTE本社試聴室で聴いたPMC-MB2-SEを中心とした総額1000万円に迫るSOULNOTEフルシステムに勝るとも劣らない音楽を奏でています。

シングルコーン+スーパーツィーターが「覚醒」に合うのであればやはり最後は下記スピーカーかなーと思いました。

今まで色々なスピーカーを聴きましたが、最もぶっ飛んだ音です。
山下達郎さん竹内まりやさんのサウンドを創り続けている録音エンジニアの要望で開発されたスピーカーですが、大音量でライブ盤を聴くと会場の熱気が伝わってきますし、小音量で音楽を聴いても浸透力を失いません。

ご存じかもしれませんが、Fundamental RM10です。(現在はRM10Z)    http://www.fundamental.jp/rm10/
色々と妄想してみます。

中学生の頃にオーディオとクラシック音楽に目覚めて以来40年散々いじって来て、最後はこのようなシンプルで安価なシステムに辿り着きました。

「覚醒」導入でシステム全体が目覚め本当に素晴らし音楽を奏で始めています。

「覚醒」には紙のコーンがお勧めとの事ですが製品はいつの間にか少なくなりましたね。

パット思いつくのは、JBL、クリプトンのシステム及びフォステクスのユニットぐらいです。



<追伸>

お陰様で「覚醒」導入以来オーディオで音楽を聴くのが楽しくてしかたありません。経過報告です。

・システムの変更(スーパーウーハーを外しました)



小音量でしか聴けない環境の為、聴覚上不足する低音を補う目的でスーパーウーハーをトーンコントロールのように若干利かせていました。
効果はあるのですが、「覚醒」に乗せたスピーカーとは音が乖離するようで、外してみると、音響的にも電気的にも干渉が無くなり、全体の透明度が格段に上りました。又、スピーカー周りのセッティングもスッキリしました。

音楽によっては若干中低音の厚みが不足する感もありますが、中低音の空気感、実在感は逆に良くなり、
「覚醒」に乗せた事でスピーカー本来の音を聴く事でが出来きるようになりました。(現状の写真を添付します)


・音の変化で感じた事

「覚醒」に乗せたスピーカーの第一声は、余りの違いに聴覚も驚き、スピーカー自身も環境の激変に対応できず、どう音を出せばよいか分からずにいる印象でした。
10日ほど音楽を掛け続けると、人の耳も慣れてきますし、スピーカー自身も新しい環境に慣れ、最初はオーディオ的な音の違いばかりが耳に付きましたが、最近は本当に良い音で音楽を聴く事が出来ます。数か月鳴らしこむめば文句ない状態になりそうです。

・スピーカーNC7_MAOPについて
故村井裕弥先生の「これが本当に小口径フルレンジの音なのか」に感化され直感で導入して以来、「覚醒」と出会ってやっと村井先生が言われている「このスピーカー(NC7)だけで生きていけるんじゃないか」と言う境地に達する事が出来ました。「覚醒」に感謝です。
https://musicbird.jp/audio_column/p163/
http://blog.fidelitatem-sound.jp/?p=1210



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